マウスピース矯正中の歯ブラシの選び方
今回は、マウスピース矯正中の歯ブラシの選び方についてご紹介します。矯正治療中も毎日のセルフケアを丁寧に行うことを心がけ、むし歯や歯肉炎の原因となるプラーク(歯垢)を確実に除去することが大切です。
マウスピース矯正中の歯磨き
インビザラインなどのマウスピース矯正で使用するマウスピースは、ご自身で簡単に取り外しができます。歯を磨くときにもマウスピースを外してから磨いていただくことになるため、基本的に矯正治療開始前と同じ歯ブラシをご使用いただいて問題ありません。ただし、歯の表面にアタッチメントとよばれる補助装置をつけている場合はこの限りではありません。アタッチメントは患者さまご自身では取り外しができず汚れが溜まりやすいため、アタッチメント周囲のプラークを丁寧に除去する必要があります。
効率よく歯を磨くためにおすすめの歯ブラシ
効率よくプラークを除去してむし歯や歯肉炎を予防するためにも、以下のようなことに気をつけて歯ブラシを選ぶとよいでしょう。
・お口の大きさに合ったヘッドを選ぶ
歯ブラシのヘッドが大きすぎると、奥歯まで歯ブラシが入らずしっかり磨けません。特に、矯正治療を始めたばかりで歯列に凹凸がある場合は、隅々まで綺麗に磨けるようにヘッドが小さめのものを選ぶとよいでしょう。一般的な目安としては、成人の場合で歯2本分(約2cm)となります。また、ヘッドの厚みにも気を配ってみましょう。ヘッドが薄い方がより奥歯が磨きやすくなります。
・毛の形状(カット)
歯列に凹凸がある場合は、歯ブラシの毛が山切りにカットされているものもおすすめです。凹凸のある歯と歯の間にも歯ブラシの毛先がフィットしやすくなります。
・毛のかたさ
一般的に市販されている歯ブラシは、「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3種類があります。歯ぐきの状態にとくに問題がなければ、「ふつう」を選びましょう。
まとめ
今回は、マウスピース矯正中の歯ブラシの選び方についてご紹介しました。矯正治療中も毎日の歯磨きを丁寧に行い、お口のトラブルを防ぎましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
マウスピース矯正の歴史
今回は、マウスピース矯正の歴史についてご紹介します。マウスピース矯正は新しい治療方法、というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、どのくらい新しいものであるかはご存じですか?それまでは歯の表面にブラケットとよばれる装置を直接貼り付ける「ワイヤー矯正」が広く行われてきましたが、マウスピース矯正が登場したことによって大きな変化を迎えることとなります。
マウスピース矯正の原点
1900年代に誕生したワイヤー矯正が主流となっていた中で、1990年代中頃には透明なマウスピースをつけて歯を動かすマウスピース矯正の開発が始まります。2人の大学生がプラスチックでつくられたマウスピースを装着することで歯に力をかけて動かす方法を考え出しました。これがマウスピース矯正の始まりであり、世界初のマウスピース矯正であるインビザラインの原点です。この2人はのちにインビザラインの本社であるアライン・テクノロジー社を設立します。
マウスピース矯正の広がり
こうして1999年に世界初のマウスピース矯正である「インビザライン」の提供が始まりました。しかし、提供開始直後のインビザラインでは前歯の部分的な矯正治療しかカバーできないなど機能面に課題があり、すぐには浸透しなかったといわれています。日本においては2006年からインビザラインの提供が開始され、口腔内スキャナーの「iTero」や補助装置である「アタッチメント」などの登場により機能面での課題も解消され、徐々にインビザラインを取り扱う歯科医院も増えていきました。
マウスピース業界をけん引するインビザライン
その後、さまざまなメーカーからマウスピース矯正が提供されるようになりましたが、そのような中でもインビザラインは現在までマウスピース矯正のシェアトップを走り続けています。インビザラインは世界100か国以上で提供されこれまでに1400万人以上の治療実績があり、これらの症例データが「クリンチェック」とよばれるシミュレーションアプリに蓄積されています。
まとめ
今回は、マウスピース矯正の歴史についてご紹介しました。当院でもインビザラインをはじめとする各種マウスピース矯正の取り扱いがございます。
治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しておりますので、お気軽にご相談ください。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
固定式リテーナーを使う際に気をつけたいこと
今回は、取り外しができないタイプのリテーナーを使う際に気をつけたいことについてご紹介します。リテーナーは矯正治療後に後戻りを防ぐために装着する装置で、歯を新しい位置に定着させるために使用します。患者さまご自身で取り外しができず、完全に固定されているワイヤータイプのリテーナーを使用する際の注意点を知っておきましょう。
取り外しができないタイプのリテーナーとは
ワイヤータイプのリテーナーは、金属でできたワイヤーを歯の裏側に接着剤で固定します。歯科専用の接着剤を使用しており、患者さまがご自身で取り外すことはできません。もし取り外しが必要な場合は、必ず歯科医院で行っていただきます。
固定式のリテーナーを使用するメリット
矯正治療後の保定期間は、一般的には歯を動かすのにかかったのと同じだけの期間が必要といわれています。そして歯を新しい位置に定着させ後戻りを防ぐためには、リテーナーの装着時間を守ることが何よりも大切です。固定式のリテーナーにおいては、着脱がご自身でできない分、リテーナーの装着時間を気にする必要がありません。ついリテーナーを装着するのを忘れがちな方やこまめに着脱ができない方にもおすすめです。また、ワイヤーは歯の裏側に固定されているため、見た目への影響や噛み合わせの影響もありません。
気をつけたいポイント
見た目も目立たず、装着忘れによる後戻りの心配もありませんが、以下の2点には注意しましょう。
・ワイヤー周りの歯磨きを丁寧に行う
ワイヤーの周りにはどうしてもプラークなどの汚れが溜まりやすくなります。せっかく矯正治療が終わったのにリテーナーが原因でむし歯や歯肉炎になってしまうのは非常に残念なことです。取り外して洗浄ができない分、リテーナー周りは特に正しく丁寧に磨くことを意識しましょう。
・もし外れたときには必ず歯科医院を受診する
接着剤はある程度強力なものが使われていますが、ごく稀に外れてしまうこともあります。外れたまま放置しているとリテーナーとしての本来の役割を果たせず、ワイヤーの先端がお口の中の粘膜を傷つけてしまうおそれもあるため、なるべく早く歯科医院を受診して再接着してもらいましょう。くれぐれも、ご自身で市販の接着剤で付け直すようなことはしないようにしてください。
まとめ
今回は、取り外しができないタイプのリテーナーを使う際に気をつけたいことについてご紹介しました。リテーナー周囲を清潔に保ち、お口の中の健康を維持しましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
可撤式リテーナーを使う際に気をつけたいこと
今回は、取り外しができるタイプのリテーナーを使う際に気をつけたいことについてご紹介します。リテーナーは矯正治療後に後戻りを防ぐために装着する装置で、歯を新しい位置に定着させるために使用します。いくつか種類がありますが、患者様ご自身で取り外しができるのはマウスピースタイプもしくはプレートタイプです。これらのリテーナーを使用する際の注意点を知っておきましょう。
取り外しができるタイプのリテーナーとは
マウスピースタイプのリテーナーは、インビザラインなどのマウスピース矯正に用いられるようなものとほぼ同様の装置で、見た目も目立ちません。プレートタイプのリテーナーは、歯の内側の部分がプラスチック(樹脂)製のプレートになっていて、その外側にワイヤーが取り付けられています。これらのリテーナーは必要に応じて取り外しができるため、生活に支障をきたすようなことはありません。
気をつけたい3つのポイント
取り外しができるタイプのリテーナーは、食事や歯磨きのときには外していただきます。そのため、特に制限などもなくこれまで通りで問題ありません。ただし、以下の3点には注意しましょう。
・1日あたりの装着時間を守る
歯を新しい位置に定着させ後戻りを防ぐためには、リテーナーの装着時間を守ることが何よりも大切です。特に取り外しができるタイプのリテーナーを使う場合は、1日に20時間以上の装着を必ず守りましょう。
・リテーナーの装着期間を守る
矯正治療後の保定期間は、一般的には歯を動かすのにかかったのと同じだけの期間が必要といわれています。1日あたりの装着時間に加え、リテーナーを使用する期間も守りましょう。
・毎日洗浄して清潔に保つ
リテーナーは長時間口の中に入れておくものであるため、適宜洗浄して清潔に保つことが大切です。基本的には流水下でのこすり洗いで十分ですが、定期的に専用の洗浄剤を使用するのもおすすめです。
リテーナーの変形の原因になるため、お湯で洗ったり煮沸消毒するのは絶対にやめましょう。
まとめ
今回は、取り外しができるタイプのリテーナーを使う際に気をつけたいことについてご紹介しました。リテーナーは清潔に保ち、決められた装着時間と装着期間を守りましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
リテーナーにはどのような種類がある?
今回は、リテーナーの種類についてご紹介します。後戻りを防ぐために非常に大切なのが「保定期間」をどう過ごすかということです。「リテーナー」と呼ばれる保定装置をつけ、矯正治療にかけた期間と同程度の時間をかけて矯正治療後の歯並びを定着させていきます。
リテーナーとは
リテーナーは矯正治療後に後戻りを防ぐために装着する装置で、歯を新しい位置に定着させるために使用します。歯を移動させるほどの強い力を生じる装置ではありませんが、歯が勝手に元の位置に戻ろうとすることを防ぐ程度には保持力があります。歯を大きく動かしたときこそ、リテーナーの役割が非常に重要になってきます。
リテーナーの種類
リテーナーにはいくつか種類がありますが、主に用いられるのはマウスピースタイプ、プレートタイプ、ワイヤータイプです。
・マウスピースタイプ(クリアリテーナー)
透明のマウスピースタイプのリテーナーです。インビザラインなどのマウスピース矯正に用いられるマウスピースのように装着していてもほとんど目立つことはなく、簡単に取り外しもできます。取り外しができるからこそ、装着時間を守ることが大切です。
・プレートタイプ
歯の内側の部分にプラスチック(樹脂)製のプレートを作製し、その外側にワイヤーが取り付けられているタイプのリテーナーです。歯を内側と外側の両方から挟み込むことで、歯列の乱れを防ぎます。ワイヤーの存在感は多少感じられるかもしれませんが、食事や歯磨きのときには取り外していただくため生活に支障をきたすようなことはありません。目立ちにくいワイヤーを使って作製することもできます。プレートタイプの場合も、装着時間をしっかり守ることが大切です。
・ワイヤータイプ(フィックスリテーナー)
歯の裏側にワイヤーを固定するタイプのリテーナーです。ワイヤーは歯科用の接着剤でとめられているため、ご自身で外すことはできません。固定する本数はお口の中の状態により異なりますが、基本的に歯前歯の6本のみ、もしくは小臼歯までの8本です。取り外しができないためワイヤーに汚れが溜まりやすくはなりますが、リテーナーの装着時間を気にする必要がないことはメリットともいえるでしょう。
まとめ
今回は、リテーナーの種類についてご紹介しました。歯並びや噛み合わせを定着させて後戻りを防ぐためにも、リテーナーの装着期間はしっかり守りましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
保定期間の過ごし方
今回は、保定期間の過ごし方についてご紹介します。長い年月をかけて歯列矯正の治療を行っても、その後再び歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうことを「後戻り」と呼びます。これを防ぐために非常に大切なのが「保定期間」です。
保定期間とは
矯正治療が終わったあとには装置を外しますが、その後は「保定期間」に移動します。矯正治療が終わった直後はまだ動いた歯や顎の骨が治療後の組織に十分に馴染んでおらず、非常に不安定な状態です。歯がもとに戻ろうとする力も働き、せっかく矯正治療で歯を動かしてもそれがまたもとに戻ってしまう恐れがあるのです。これを防ぐために大切なのが「保定期間」です、保定期間は、「リテーナー」と呼ばれる保定装置をつけながら、矯正治療後の歯並びを定着させることを目的としています。
保定期間の長さはどのくらい?
保定期間は、矯正治療にかけた期間と同程度設けるのが一般的です。例えば、矯正治療にかかった期間が2年であれば、保定期間も2年ほど必要ということです。矯正治療後に歯並びや噛み合わせを綺麗に保てるかどうかは、この保定期間をどう過ごすかにかかっているといっても過言ではありません。
保定期間の過ごし方
固定式で取り外せないリテーナーの場合は、24時間常にリテーナーがついている状態になります。取り外せるリテーナーの場合は、基本的に食事や歯磨きのとき以外は常にリテーナーをつけて過ごしていただきます。つまり、1日20時間以上はリテーナーをつけた状態で過ごすということです。ある程度の期間が経過したら、リテーナーをつける時間は就寝時のみなどに短縮されていきます。いつ頃からリテーナーの装着時間を短縮してもよいかは人により異なりますので、勝手に時間を短くすることはせずに担当医とよく相談するようにしましょう。また、保定期間中は年に数回歯科医院でもメンテナンスを受けていただきます。歯並びや噛み合わせはもちろん、お口の中全体もチェックしますので、万が一むし歯などがみつかった場合にも早めに対処できます。
まとめ
今回は、保定期間の過ごし方についてご紹介しました。歯並びや噛み合わせを定着させて後戻りを防ぐためにも、リテーナーの装着期間はしっかり守りましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
矯正治療後に後戻りが起こるメカニズム
今回は、矯正治療が終わった後に後戻りが起こるメカニズムについてご紹介します。長い年月をかけて歯列矯正の治療を行っても、その後の生活によっては再び歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。これを「後戻り」と呼びますが、どのようにして後戻りは起こるのでしょうか。
後戻りのメカニズム
矯正治療が終わったにもかかわらず後戻りしてしまうメカニズムは、実は詳細が解明されていません。現時点で分かっているのは、歯がもとの場所に戻ろうとする力や歯根膜の状態が関係していると考えられています。
・歯がもとの場所に戻ろうとする力
歯は、矯正治療をする前に自らが生えていた場所を記憶していると考えられています。そのため、矯正治療で歯の場所を移動させても、細胞や脳がもとの位置を覚えていてその場所に戻ろうとしてしまうのです。
・歯根膜の状態
そもそも、矯正治療で歯が動くのは歯の根のまわりを覆っている膜である「歯根膜」が大きくかかわっています。矯正装置によって力がかけられると歯根膜が収縮し、そこで細胞の代謝が起こり、歯が動くのです。したがって、矯正治療が終わったばかりの段階では、まだ歯根膜が緩んでいて歯を動かせる状態ということになります。また、歯根膜自体も元々の歯があった場所に最適化されているため、矯正治療で歯が動いた後も元の場所に戻ろうとします。
後戻りを防ぐには
後戻りを防ぐために最も大切なことは、保定期間中のリテーナーの装着を厳守することです。リテーナーを決められた時間つけておくことで一定の力を歯にかけ続け、新しい歯の居場所はここであるということを身体に馴染ませていきます。保定期間は、矯正治療にかけた期間と同程度設けるのが一般的です。矯正治療にかかった期間が2年であれば、保定期間も2年ほど必要ということになります。
まとめ
今回は、矯正治療が終わった後に後戻りが起こるメカニズムについてご紹介しました。後戻りを防ぐためにもリテーナーの装着期間はしっかり守りましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
矯正治療後に後戻りが起こる原因3選
今回は、矯正治療が終わった後に後戻りが起こる原因についてご紹介します。長い年月をかけて歯列矯正の治療を行っても、その後の生活によっては再び歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。これを「後戻り」と呼びますが、なぜして後戻りは起こるのでしょうか。原因は大きく分けて3つあると言われています。
リテーナーの装着不足による後戻り
後戻りの原因としても最も多いのが、リテーナーの装着不足です。リテーナーとは「保定装置」とよばれるもので、矯正治療が終わったあとに歯が後戻りしないように一定期間使用します。通常、リテーナーは矯正治療にかかった期間と同じだけの期間装着する必要があると言われています。また、1日の装着時間も20時間以上が求められます。やっと矯正治療が終わったという解放感からリテーナーの装着がおろそかになってしまうと、後戻りが起こる原因となるのです。後戻りを防ぐためには矯正治療が終わった後もメンテナンスを継続することが大切です。
外からかかる力による後戻り
外からかかる力には、生活習慣が関係しています。特に頬杖や横向きになって寝る癖、歯ぎしりなどは、無意識のうちに顎や歯に大きな負担をかけてしまいます。これらの癖は歯が再び動く原因となり、その結果後戻りが起こるリスクが高くなります。
内からかかる力による後戻り
内からかかる力、つまりお口の中からかかる力には、舌の力や噛み合わせが関係しています。もともと舌を前に出す癖などが原因で歯並びや噛み合わせが悪くなっている場合、原因となっている癖が治っていなければ矯正治療が完了したあとも歯に力をかけてしまうことになります。また、矯正治療後の噛み合わせに慣れていない場合や噛む力が極端に弱い場合にも後戻りしやすいと言われています。
まとめ
今回は、矯正治療が終わった後に後戻りが起こる原因を3つご紹介しました。後戻りを防ぐためには保定期間が重要であることを理解し、リテーナーの装着期間はしっかり守りましょう。
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歯並びを悪くしないために、食事中の姿勢で気をつけたいこと
今回は、歯並びを悪くしないために食事中の姿勢で気をつけたいことについてご紹介します。以前のブログでも姿勢と歯並びに相関があることをお伝えしましたが、食事のときの姿勢にも注意が必要です。日頃、お子さまがどのような姿勢で食事をしているか意識していらっしゃいますか?
なぜ食事中の姿勢が歯並びに影響する?
歯並びが悪くなる原因には先天的なものと後天的なものがありますが、食事中の姿勢に関しては後天的なものに含まれます。歯が綺麗に並ぶためにはそれだけの十分なスペースが必要であり、歯が生える土台となる顎の骨がしっかり成長していることが求められます。良くない姿勢で食事をしていると、しっかりと噛めないので顎の骨の発育が促されません。したがって、食べ物をよく噛んで飲み込むためには正しい姿勢で食事をする必要があり、それにより顎の骨の成長と綺麗な歯並びに繋がるのです。
食事中の姿勢で気をつけたいこと
食事中の姿勢は、具体的にどのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。
・足元を安定させる
特に小さいお子さまに注意が必要ですが、椅子とテーブルの高さによっては足が地面につかず宙にぶらぶらと浮いた状態になってしまいます。正しい姿勢を保つためには、足の裏をしっかり地面につけて足元を安定させることが大切です。テーブルの高さに合わせたハイチェアなどを使用するときは、足置き台に足を置くようにしましょう。
・テーブルの高さやテーブルまでの距離を調整する
テーブルの位置が高すぎる、テーブルまでの距離が遠すぎるといったことがあると、自然と食事中の姿勢も悪くなってしまいます。テーブルの高さは、胸とおへその中間あたりにくるぐらいの高さになると良いでしょう。また、テーブルまでの距離は身体とテーブルの間に握りこぶし1つ分スペースができるのが理想です。
・正面を向いて食べる
食事中にテレビがついていると、そちらに気をとられて横向きや後ろを振り向いて食事をすることになります。すると、片側の歯でばかり噛む癖がついてしまうのです。正しい姿勢を保って噛むことに集中するためにも、食事中はテレビを消し、正面を向いて食べるよう心がけましょう。
まとめ
今回は、歯並びを悪くしないために食事中の姿勢で気をつけたいことについてご紹介しました。食事の際はできるだけお子さまの姿勢を確認する習慣をつけましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
口呼吸と歯並びの関係
今回は、口呼吸と歯並びについてご紹介します。口呼吸はお口の中や全身に様々な影響を及ぼしますが、歯並びにも関係していることが明らかになっているのです。口呼吸と歯並びにはどのような関連があるのでしょうか。
口呼吸が原因で起こりうる不正咬合
口呼吸が原因となって起こりうる不正咬合には、以下のようなものがあります。
・出っ歯(上顎前突)
上顎の前歯もしくは上顎が前方方向に突出している、もしくはそのように見える状態です。日本人の不正咬合で2番目に多いと言われています。
・受け口(下顎前突)
下顎の前歯もしくは下顎が前方方向に突出している、もしくはそのように見える状態です。見た目のコンプレックスになるだけでなく機能面にも様々な影響を及ぼすため、早めの治療が必要になります。
・叢生
歯が部分的に重なるなどして歯列に凹凸が生じている状態です。叢生は日本人の不正咬合で最も多いといわれており、八重歯も叢生の一種です。
・開咬
上下の歯を噛み合わせたときに、奥歯しか噛み合わず前歯の上下関係に隙間が空いている状態です。
舌の位置と顎の骨の成長
上記のような不正咬合を引き起こす要因に挙げられるのが、上顎の骨の成長不足です。舌が正常な位置にあれば、ものを飲み込む動作をするときに上顎に舌が押し付けられ、その圧によって上顎の成長が促進されます。上顎が正常に成長すれば、歯が綺麗に並びきるだけのスペースが生まれるのです。しかし、口呼吸をしていると、舌の位置が低くなります(低位舌)。ものを飲み込むときに舌が歯に押し付けられるようなかたちになり、これだと上顎に圧がかからなくなります。それにより上顎の骨の成長が不足して歯が綺麗に並びきらない、頬の筋肉にばかり力がかかって歯列が狭くなる、などのことが起こります。
まとめ
今回は、口呼吸と歯並びについてご紹介しました。口呼吸は私たちが思う以上に様々な影響を及ぼします。日常生活の中で改善できるように心がけましょう。口呼吸の原因や改善方法については次回以降のブログでご紹介します。当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
正しい舌の位置と口呼吸のリスク
今回は、正しい舌の位置と口呼吸によって起こりうるリスクについてご紹介します。人は通常鼻で呼吸をする生き物ですが、近年口で呼吸をする「口呼吸」の人が増えています。この口呼吸はお口の中や全身に様々な影響を及ぼしますが、歯並びにも関係していることが明らかになっているのです。
舌の正しい位置
口呼吸について理解を深めるポイントとして、舌がどこにあるかということが重要となってきます。通常鼻で呼吸ができているときは、唇は閉じた状態です。このとき、舌はスポットと呼ばれる上顎の前歯の裏側あたりの場所に軽く触れているのが正しい位置です。しかし、口が開いたままになると舌の位置が下がってしまいます。この状態を「低位舌」といいます。舌が下にあることで気道が狭くなり、呼吸がしづらくなるために口を開けて呼吸をするようになる、という悪循環に陥ってしまうのです。
口呼吸によって起こりうるリスク
口呼吸を日常的にしていると、どのようなリスクがあるのでしょうか。
・感染のリスクが高まる
鼻で呼吸ができているときは鼻の粘膜や鼻毛がフィルターのような役割をし、ウイルスや細菌が直接体内に侵入しないようになっています。しかし、口呼吸をしているとそのフィルター効果がなくなり、ウイルスや細菌に感染しやすくなります。
・口の中が乾燥する
常に口が開いていると、口の中が乾燥してドライマウス(口腔乾燥症)になりやすくなります。また、口の中が乾燥すると唾液の働きが弱まり、むし歯や歯周病のリスクが高くなる可能性があります。
・顔つきが変化する
口をぽかんと開けている状態が続くと、口周りの筋肉が衰え、顔つきが変化することがあります。また、唇を閉じない状況に慣れてしまい、食事の時に口を開いたまま食べたり、発音や滑舌が不明瞭になることもあります。
・歯並びに影響が出る
口呼吸は歯並びにも大きく影響することが分かっています。詳しくは次回以降のブログでご紹介します。
まとめ
今回は、正しい舌の位置と口呼吸によって起こりうるリスクについてご紹介しました。口呼吸は私たちが思う以上に様々な影響を及ぼします。日常生活の中で改善できるように心がけましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
噛み合わせがよくないと姿勢が悪くなる?
今回は、歯並びや噛み合わせが悪いと姿勢に影響があるのかについてご紹介します。実は歯並びや噛み合わせが悪くなる「不正咬合」と「姿勢」は相互関係にあります。つまり、姿勢の悪さが歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすとともに、不正咬合があることで姿勢が悪くなっていくのです。この記事では後者について詳しくみていきます。
噛み合わせが悪くなる原因
歯並びや噛み合わせが悪くなる原因の約3割は遺伝などによる先天的なものといわれていますが、残りの約7割は生活習慣や癖などの後天的なものです。具体的には、次のようなものが挙げられます。
・食生活
特に現代人は柔らかいものを好んで食べる傾向にあります。硬い食べ物ばかり食べなければいけないということではありませんが、前歯で噛みちぎる、奥歯ですりつぶすなどの歯の機能を十分に使えないと、顎の骨の成長が不足して歯並びや噛み合わせが悪くなることがあります。
・習癖
指しゃぶりや舌の癖、口呼吸など、日常生活の中で無意識にしている癖も、歯並びや噛み合わせに影響します。これらの癖を長期間継続していると、唇や頬、舌のバランスが崩れてしまうからです。これらの癖を改善するためにはMFT(お口周りの筋肉の機能を改善する訓練)が必要になることもあります。
嚙み合わせがよくないと姿勢が悪くなるのはなぜ?
姿勢が悪くなる原因には様々なものがありますが、その一つに「噛み合わせの悪さ」が挙げられます。噛み合わせがよくないと下顎や首が前に出るような体勢になり、それが猫背に繋がります。さらに、猫背になると胸で浅く小刻みに呼吸をする胸式呼吸しかできなくなります。すると、その苦しさから口呼吸になり、顎を前に突き出して前かがみの姿勢になっていくという悪循環が生まれるのです。口呼吸については次回以降のブログでも詳しくご紹介します。
また、多くの方が「噛み癖」をもっていますが、これにより噛み合わせがずれたり顎まわりの筋肉のバランスが崩れることがあります。これにより頭の位置が前かがみになると、頭を支えている背骨や骨盤にまで影響を及ぼし、姿勢が悪くなることに繋がるのです。
まとめ
今回は、歯並びや噛み合わせが悪いと姿勢に影響があるのかについてご紹介しました。歯並びや噛み合わせと姿勢には相互関係があり、それぞれを良い状態に保つことが全身の健康を守るために大切です。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
姿勢が悪いと歯並びや噛み合わせに影響がある?
今回は、姿勢が悪いと歯並びや噛み合わせに影響があるのかについてご紹介します。これらは一見、関係がなさそうに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は歯並びや噛み合わせが悪くなる「不正咬合」と「姿勢」は相互関係にあります。つまり、姿勢の悪さが歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすとともに、不正咬合があることで姿勢が悪くなっていくとも言えるのです。この記事では前者について詳しくみていきます。
なぜ姿勢が悪くなる?
歯並びや噛み合わせが悪くなる原因には様々なものがありますが、後天的な要因として「姿勢の悪さ」が挙げられます。姿勢が悪いと身体が歪み、その歪みが歯並びや噛み合わせにも影響を及ぼすのです。特に注意したいのが「猫背」です。長時間同じ体勢を続ける、足を組む、荷物を片側でばかり持つ、下を向いてスマホを捜査しているなどの癖があると、身体の一部分の筋肉だけに負担がかかり猫背になりやすくなります。もともと筋肉量が少ない日本人は約9割が猫背とも言われており、子どもであっても約4割が猫背になっているのです。猫背というと単に背中が丸くなっている姿勢をイメージなさるかもしれませんが、実は猫背は大きく分けて4つのタイプがあり、①首が前に出る猫背、②背中が丸くなる猫背、③腰が丸くなる猫背、④腰が反ってお腹が出る猫背があります。
姿勢が悪いと、歯並びや嚙み合わせに影響が及ぶのはなぜ?
長時間猫背や左右に偏りのある姿勢を続けていると、全身の筋肉や骨に左右差が出て歪みが生じます。これらの身体の筋肉は顎を動かす筋肉と繋がっており、身体の筋肉のバランスが崩れることで、噛み合わせに関わる筋肉にも悪影響が及ぶのです。これが歯ぎしりや食いしばり、口呼吸、顎関節症などの原因となり、結果的に歯並びや噛み合わせを悪化させることに繋がります。
まとめ
今回は、姿勢が悪いと歯並びや噛み合わせに影響があるのかについてご紹介しました。歯並びや噛み合わせと姿勢には相互関係があり、それぞれを良い状態に保つことが全身の健康を守るために大切です。次回のブログでは、不正咬合によって姿勢が悪くなるのかについてご紹介します。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
叢生を放置するリスク
今回は、叢生を放置するリスクについてご紹介します。叢生とは、歯が部分的に重なるなどして歯列に凹凸が生じている状態の歯並びのことです。日本人の不正咬合の中で最も多いともいわれていますが、治療せずにそのままにしておくと見た目のコンプレックスになりやすい以外にも様々な影響があります。
むし歯や歯周病のリスクが高まる
叢生では、歯と歯が重なり合う部分がおおくなります。それゆえ、歯ブラシの毛先が届きにくく、しっかり磨いたつもりでも実は歯と歯の間がうまく磨けていないということがよくあります。特に、歯が複雑に入り組んでいて歯間ブラシやデンタルフロスも使いにくい場所があるときは要注意です。プラークが残った状態が続くと、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。また、磨き残しがあることで口臭の原因にも繋がります。口臭の原因には様々なものがありますが、先述した口臭は、プラークなどの汚れが原因となって不快な臭いを伴うガスが萌出されているケースです。
しっかり噛めない
重度の叢生になると、歯列の凹凸が咀嚼に影響を及ぼすこともあります。しっかり咀嚼ができなければ、食べ物が十分に粉砕されない状態で飲み込まれてしまうため、胃や腸などの消化器官に大きな負担がかかります。
顎への負担がかかる
咀嚼に影響を及ぼすほどの叢生の場合、顎にも大きな負担がかかります。顎の筋肉や関節に余分な力がかかることで、痛みや関節音を生じる顎関節症を生じる可能性が高くなるのです。また、顎関節の不調は首や肩の筋肉にも影響を及ぼし、肩こりや頭痛の原因に繋がることもあります。
まとめ
今回は、叢生を放置するリスクについてご紹介しました。叢生の治療においては歯がきれいに並ぶスペースを確保する必要があるため抜歯が必要になるケースもありますが、軽度の叢生であれば抜歯をせずに歯並びを整えられることもあります。歯並びや噛み合わせが気になる場合は、早めに矯正治療の専門医に相談するようにしましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
叢生の原因
今回は、叢生の原因についてご紹介します。叢生とは、歯が部分的に重なるなどして歯列に凹凸が生じている状態の歯並びのことです。以前のブログでご紹介した八重歯も、叢生の一種となります。叢生は日本人の不正咬合で最も多いといわれているため、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
叢生の原因
叢生が生じる原因としては、①先天的要因、②後天的要因、③①と②の両方、のパターンに分かれます。
- 先天的要因
叢生は、全ての歯が並びきるだけのスペースが不足している場合に生じます。つまり、
・顎の骨が生まれつき小さく、歯が並ぶスペースが不足する
・歯の大きさが生まれつき大きく、歯が並ぶスペースが不足する
のいずれかによって叢生が起こることが多くなります。また、乳歯から永久歯に生え変わるときに、永久歯が生えてくるまでの時間が長く空きすぎると他の歯が開いたスペースに移動しようとし、結果として歯が正常に生えてくるスペースが不足してしまうことがあります。乳歯がすべて生えそろった段階で歯と歯の間に全く隙間がない場合は、永久歯への生え変わりを注意深く観察したほうがよいでしょう。乳歯は永久歯よりも小さいため、少し隙間がある歯列のほうが望ましいともいわれています。乳歯列に隙間がないと永久歯に生え変わるときにすべての歯が正常に生えるスペースが不足する可能性が高くなるのです。
- 後天的要因
また、指しゃぶりなどの癖も叢生の原因となります。指しゃぶりの場合は、上の前歯が前方向に押し出されます。また、舌を出す癖や舌で歯の裏側を押す癖も、叢生の原因となります。これらの癖が原因で叢生になっている場合は、歯列矯正の治療と並行してこれらの癖を改善することも必要です。
上記のような先天的要因と後天的要因の双方が絡み合って叢生を生じている③のパターンでは、症状が重くなる傾向にあります。
まとめ
今回は、叢生の原因についてご紹介しました。叢生を放置するリスクについては次回以降のブログでご紹介しますが、歯並びや噛み合わせが気になる場合は、早めに矯正治療の専門医に相談するようにしましょう。当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
すきっ歯の後天的原因
今回は、すきっ歯の後天的原因についてご紹介します。すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態の歯並びです。前回のブログでもお話ししたとおり、すきっ歯になる原因には親から受け継がれた遺伝的な要因と、生まれた後の生活習慣や癖などの後天的な要因があります。
すきっ歯の後天的要因
日常的な生活習慣や癖などによってすきっ歯になるケースとして、以下のようなものが挙げられます。
・舌の癖
不正咬合の原因となる悪習癖には様々なものがありますが、その中でも特にすきっ歯の原因となるケースが多いのが舌癖です。無意識のうちに舌で前歯の裏を押していたり、舌を上下の前歯の間に入れていると、前歯に圧がかかることで歯が外側に押し出され、歯と歯の間に隙間が空いてしまいます。
・下唇を噛む癖
この癖についても、舌癖と同様にすきっ歯の原因となりやすいものです。この動作でも上の前歯が外側に押し出されます。
・歯ぎしり、食いしばり
無意識な歯ぎしりや食いしばりは、思いがけない強い力を長時間歯にかけてしまうことになります。歯が摩耗したり歯ぐきにダメージが及ぶと、歯と歯の間に隙間ができやすくなります。
すきっ歯の治療方法
すきっ歯を改善するための方法としては、大きく分けて2つあります。1つは、歯のサイズを変えることで隙間を埋める方法です。代表的なものとして、被せ物(差し歯)やラミネートべニア、ダイレクトボンディングなどの方法が挙げられますが、すきっ歯の状態によってはこれらの方法は適さないこともあります。もう1つは、歯列矯正で歯並びや噛み合わせを整えて隙間を埋める方法です。ワイヤー矯正とマウスピース矯正どちらの方法を選択してもすきっ歯の改善は期待できます。どの矯正方法が適しているかは、矯正治療に精通している歯科医師とよく相談しましょう。
まとめ
今回は、すきっ歯の後天的要因についてご紹介しました。すきっ歯は見た目のコンプレックスにもなりやすいため、早めに矯正治療の専門医に相談するようにしましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
すきっ歯の先天的原因
今回は、すきっ歯の先天的原因についてご紹介します。すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態の歯並びです。両親がすきっ歯であれば遺伝の可能性もありますが、生活習慣の中での癖など後天的な要因によりすきっ歯になるケースも多くみられます。
すきっ歯になる原因とは
歯並びや噛み合わせが悪くなる要因は、主に2つです。1つは、親から受け継がれた遺伝的な要因や持って生まれたものによるもの。もう1つは、生まれた後の生活習慣や癖などが原因となるものです。後者については、次回以降のブログで詳しくご紹介します。
すきっ歯の先天的要因
遺伝など持って生まれたものによってすきっ歯になるケースとして、以下のようなものが挙げられます。
・顎の骨の大きさと歯の大きさのギャップ
歯の大きさに対して顎の骨が大きすぎる場合、もしくは顎の骨の大きさに対して歯が小さすぎる場合、すきっ歯になる原因となります。また、通常の歯の大きさよりも極端に小さい歯を「矮小歯」といいます。
・歯の本数が少ない
生まれつき歯の本数が少ない「先天性欠損」も、すきっ歯の原因となります。歯の本数が少ない分、余分なスペースができてしまうからです。
・歯の本数が多い
生まれつき歯の本数が多い「過剰歯」も、すきっ歯の原因となります。特に、過剰歯が萌出せずに歯ぐきの中に埋まったままになっている場合、周りの歯が正しく萌出せずにすきっ歯になることもあります。
・上唇小帯の位置
上唇と上の歯ぐきをつなぐ筋を「上唇小帯」といいますが、これが上の前歯付近まで長く伸びていると左右の前歯の隙間が押し広げられてすきっ歯の原因となることがあります。
まとめ
今回は、すきっ歯の先天的要因についてご紹介しました。すきっ歯は放置していると見た目のコンプレックスになるだけでなく、飲み込みの悪い癖が生じる、発音や消化器官への影響が出るなど様々なリスクとなります。早めに矯正治療の専門医に相談するようにしましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
開咬の原因と放置するリスク
今回は、開咬の原因と放置するリスクについてご紹介します。開咬とは、上下の歯を噛み合わせたときに、奥歯しか噛み合わず前歯の上下関係に隙間が空いている状態の噛み合わせです。本来であれば、上下すべての歯が噛み合うはずですが、開咬の場合は隙間が空いてしまいます。「オープンバイト」と言われることもあります。
開咬の原因
開咬が生じる原因としては、主に次の2つが挙げられます。
・骨格
遺伝で骨格に問題がある場合も、開咬になる可能性があります。下顎の骨が上顎の骨に比べて成長していない場合に、開咬になりやすい傾向にあります。
・日常生活の癖
幼少期の指しゃぶり、口呼吸、舌の癖などが原因で開咬を生じるケースは多くあります。この原因により開咬になっている場合は、矯正治療を進めると同時にこの癖も直していかなければなりません。
切端咬合を放置するリスク
・食べ物が噛み切れない
前歯が噛み合っていないため、食べ物を前歯で噛み切れない方が多くいらっしゃいます。食べ物をしっかりと咀嚼できない状態で嚥下することで、胃腸への負担も大きくなります。
・奥歯や顎に負担がかかる
本来であればすべての歯が噛み合っているところを、前歯が噛み合わないことで奥歯が咬む力を一手に引き受けることになってしまいます。そのため、負担がかかり歯が割れる、歯を支えている歯槽骨が著しく吸収するなどの症状が出ることがあります。割れた歯の治療を行ったとしても、また強い負荷がかかることによって再発を繰り返すことが多く、予後はあまりよくないとも言われています。
・呼吸や姿勢に影響が出る
唇をしっかりと閉じれずに口呼吸になったり、お口の中が乾燥して細菌が繁殖すると、むし歯や歯周病のリスクが高くなる可能性もあります。また、日常的な口呼吸から姿勢が悪くなることもあります。
まとめ
今回は、開咬の原因と放置するリスクについてご紹介しました。開咬は放置していると様々なリスクがあるため、早めの矯正治療がおすすめです。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
切端咬合の原因と放置するリスク
今回は、切端咬合の原因と放置するリスクについてご紹介します。切端咬合とは、上下の歯を噛み合わせたときに、前歯の先端同士がちょうど当たっている状態の噛み合わせです。本来であれば、上顎が下顎の歯に3mmほどかぶさっているはずですが、切端咬合の場合はその隙間がありません。前歯の前後関係に問題がある反対咬合(受け口)と、上下の位置関係に問題がある開咬を併発している状態といえるでしょう。
切端咬合の原因
切端咬合が生じる原因としては、主に次の3つが挙げられます。
・骨格
上下の顎の骨の位置が水平方向で問題がある場合は、骨格性の切端咬合といえます。上顎の骨に対して下顎の骨がわずかに前方方向に位置している場合、反対咬合(受け口)と同様の不正咬合が生じます。
・歯の傾き
上顎の前歯が内側に傾斜して生えている場合も、切端咬合の原因となります。
・日常生活の癖
口呼吸や舌の癖が原因で、切端咬合を生じることもあります。
切端咬合を放置するリスク
・歯が摩耗する
本来、前歯は上下がぶつかり合うことに耐えられるような構造になっていないため、上下の衝撃に弱いとされています。切端咬合の場合は噛み合わせるたびに歯と歯がぶつかり合うことになるため、歯の先端に負担がかかって摩耗したり、欠けるおそれがあります。
・顎に負担がかかる
切端咬合の場合は、前歯どうしがぶつかってしまうため奥歯が噛み合っていないこともあります。そのような場合、無意識のうちに噛み合わせを正そうとして下顎を不自然にずらすような動きをするようになり、顎の関節に大きな負担がかかります。これが日常的に続くと、顎に痛みが出たり、顎関節症を生じるおそれがあります。
・歯が動揺して噛むときに痛みを生じる
切端咬合により常に歯と歯がぶつかる状態が続くと、歯に負担がかかってぐらぐらと揺れてくることもあります。それにより、食事をするときなどに歯に痛みが出るおそれがあります。
まとめ
今回は、切端咬合の原因と放置するリスクについてご紹介しました。歯並びに問題がなければ切端咬合に気づかない方もいらっしゃるため、知らず知らずのうちに放置してしまうケースもあります。噛み合わせが気になる場合は、早めに矯正治療の専門医に相談するようにしましょう。
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受け口の種類と放置するリスク
今回は、受け口の種類と放置するリスクについてご紹介します。受け口とは、下顎の前歯もしくは下顎が前方方向に突出している、もしくはそのように見える状態です。前から3番目の犬歯以外の前歯が、反対に噛み合っているため、歯科用語では「下顎前突」「反対咬合」ともいいます。受け口には「骨格性下顎前突」「歯槽性下顎前突」「機能性下顎前突」の3種類がありますが、それぞれの特徴や診断方法をみていきましょう。
骨格性下顎前突
下顎の骨が過成長して上顎に比べて大きい(下顎骨過成長)、もしくは上顎の骨の成長が抑制されて下顎に比べて小さい(上顎骨劣成長)ことで、下顎が前方方向に突出しているように見えます。したがって下顎の骨が前方に位置しているもの、上顎の骨が後方に位置しているもの、どちらも受け口と定義されます。
歯槽性下顎前突
前歯の傾斜角度によって起こる受け口です。下顎や上顎の大きさ、位置関係が正常であったとしても、下顎の前歯が前方に傾斜していると、受け口と診断されます。
機能性下顎前突
本来であれば正常に噛み合わさる上下の顎であるにもかかわらず、歯や機能面での問題により受け口になるタイプです。歯の位置関係により受け口になっているため、上下の歯を噛み合わせたときに前歯の先端同士が触れ合う「切端咬合」を併発していることもあります。
受け口を放置するリスク
数ある不正咬合の中でも、受け口はできるだけ放置することを避けたい不正咬合です。下顎が前に出る所謂「しゃくれ」の状態は見た目のコンプレックスになるだけでなく、顎にも負担がかかりやすくなります。また、奥歯にも負担がかかり、歯の寿命を縮めることにもなりかねません。
まとめ
今回は、受け口の種類と放置するリスクについてご紹介しました。患者様ご自身で受け口かどうかを診断することは難しいケースもあるので、気になる場合は矯正治療の専門医への相談が必要です。また、受け口はできるだけ早く治療を検討するようにしましょう。
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出っ歯の原因と放置するリスク
今回は、出っ歯の原因と放置するリスクについてご紹介します。出っ歯とは、上顎の前歯もしくは上顎が前方方向に突出している、もしくはそのように見える状態です。歯科用語では「上顎前突」ともいいます。出っ歯の原因には遺伝によるものと後天的なものの2つがありますが、それぞれの特徴をみていきましょう。
遺伝による出っ歯
顎の骨の大きさや位置関係によって出っ歯になっている場合は、遺伝によるものと考えられることがあります。親から子へ遺伝する要素には様々なものがありますが、顎の骨や歯の大きさは遺伝する可能性が大いにあるからです。一方、歯並びそのものが遺伝するということはほとんどありません。顎の骨や歯の大きさが遺伝したとしても、必ずしも出っ歯になるというわけではなく、その後の生活習慣も歯並びには大きく関係しています。
後天的な癖による出っ歯
もとの骨格や歯の生え方に問題がなかったとしても、日々の生活の中での癖によって出っ歯になってしまうケースは非常に多いです。爪を噛む、指しゃぶりをするなどの癖は、上の前歯が前方方向に押されるため、出っ歯になりやすくなります。また、子どもだけでなく大人にもよくある癖が口呼吸です。口呼吸をしていると、無意識のうちに舌で前歯を押していたり、唇を閉じる力が弱くなることで噛み合わせに影響する可能性があります。
出っ歯を放置するリスク
出っ歯は見た目のコンプレックスにも繋がりやすいため、人前で話したり笑うことを躊躇してしまう方も少なくありません。見た目だけでなく、出っ歯により口をうまく閉じることができない場合は口の中が乾燥してむし歯や歯周病のリスクが高まる可能性もあります。さらに、前歯を怪我しやすくなる、顎に負担がかかり顎関節症になりやすくなるといったリスクもあります。
まとめ
今回は、出っ歯の原因や放置するリスクについてご紹介しました。出っ歯を自力で治すことはできないため、気になる場合は矯正治療の専門医に相談しましょう。次回以降のブログでは、そのほかの不正咬合について詳しくご紹介していきます。
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出っ歯の種類と診断
今回は、出っ歯の種類と診断方法についてご紹介します。出っ歯とは、上顎の前歯もしくは上顎が前方方向に突出している、もしくはそのように見える状態です。歯科用語では「上顎前突」ともいいます。出っ歯が気になって矯正治療を検討しているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。出っ歯には「骨格性上顎前突」と「歯槽性上顎前突」の2種類がありますが、それぞれの特徴や診断方法をみていきましょう。
骨格性上顎前突
日本人に最も多くみられるといわれている出っ歯で、骨の位置の違いによって起こります。一見歯並びには問題がなくても出っ歯である場合は、骨格性上顎前突かもしれません。上顎の骨が過成長して下顎に比べて大きい、もしくは下顎の骨の成長が抑制されて上顎に比べて小さいことで、上顎が前方方向に突出しているように見えます。したがって、上顎の骨が前方に位置しているもの、下顎の骨が後方に位置しているもの、どちらも出っ歯と定義されます。
歯槽性上顎前突
前歯の傾斜角度によって起こる出っ歯です。上顎や下顎の大きさや位置関係が正常であったとしても、上顎の前歯が前方に傾斜していると、出っ歯と診断されます。このケースでは唇が閉じにくく、口呼吸になったりお口の中が乾燥しがちになることもあります。
出っ歯を診断するには
矯正治療を始める前の検査で撮影するセファログラムを診断に用います。セファログラム(セファロ)とは「側面頭部X線規格写真」のことで、横顔のレントゲンです。セファロには世界共通の計測点が定められており、それにより上下の顎の骨の位置や大きさ、形、歯の傾斜角度などを計測して、歯並びや噛み合わせの診断を行います。
まとめ
今回は、出っ歯の種類と診断方法についてご紹介しました。患者様ご自身で出っ歯かどうかを診断することは難しいケースもあるので、気になる場合は矯正治療の専門医に相談しましょう。次回以降のブログでは、出っ歯の原因や起こりうるリスクなどをご紹介していきます。
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八重歯は矯正治療で治すべき?
今回は、八重歯についてご紹介します。八重歯とは、前から3番目の歯(犬歯)が隣の歯と重なり合って生えている状態です。日本では「かわいい」「チャームポイント」として捉えられることも多い八重歯ですが、矯正治療で治すべきなのでしょうか。
八重歯の原因
歯が並ぶスペースが不足して歯列に凹凸が生じる不正咬合を「叢生」といいますが、八重歯はこの叢生の一種とされています。八重歯になる原因としては、
・顎が小さいことにより歯が並ぶスペースが不足している
・歯が大きくて並びきらない
・過剰歯
・乳歯から永久歯に生え変わるタイミングが遅い
などのことが挙げれます。
八重歯を放置するリスク
八重歯は見た目のコンプレックスになることもありますが、そのほかにも以下のようなリスクが考えられます。
・噛み合わせに影響がでる
顎を左右に動かすときに、上下の犬歯が噛み合うことで奥歯に隙間をつくります。横方向の力に弱いとされる奥歯に負担がかからないように、犬歯が機能しているのです(犬歯誘導)。八重歯になっている状態だとこの一連の動きが機能せず、奥歯に負担がかかって噛み合わせに影響が出ることがあります。
・むし歯や歯周病のリスクが高くなる
八重歯で歯が重なっている部分などは、歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯や歯周病の原因となるプラークが残りやすくなります。
・他の歯に負担がかかる
八重歯になっている歯は、噛み合っていないこともあります。その場合、他の歯にかかる負担が大きくなり、将来的に歯を支えている顎の骨(歯槽骨)などに影響が出る可能性があります。
・口呼吸になりやすくなる
八重歯が顕著で唇を閉じにくい場合、口呼吸になってしまっていることがあります。口呼吸は口の中が乾燥してむし歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、睡眠時無呼吸症候群の原因となる、免疫力の低下、老化の促進など様々なリスクが存在します。
まとめ
今回は、八重歯についてご紹介しました。八重歯は見た目の歯並びに影響が出るだけでなく様々なリスクもあるため、犬歯の本来の機能を取り戻すためにも矯正治療を検討してもよいでしょう。
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使用後のマウスピースの取り扱い
今回は、インビザラインで使用した後のマウスピースの取り扱いについてご紹介します。インビザラインの治療では、1~2週間おきにマウスピースを新しいものに交換して治療を進めていきます。使用した後のマウスピースは保管すべきか破棄してもよいのか、迷ったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
使用後のマウスピースはとっておくべき?
インビザラインの治療を進めていく中で、基本的には使い終わった古いマウスピースに戻ることはありません。したがって、破棄しても大きな問題はありません。ただし、1つ前のものだけは残しておいて、次のような場面で使用することはあります。
・計画通りに治療が進んでいないとき
新しいマウスピースに交換したときに、それまでの期間に歯が思うように動いておらず、マウスピースがきつくて入らない、痛みが出るなどの不具合が生じる可能性があります。そのようなときには、1つ前のマウスピースに戻って様子を見ながら治療を続けていくケースもあります。
・旅行などで長期間自宅を離れるとき
旅行や出張などで長期間自宅を離れている間に、マウスピースを紛失したり破損する可能性もあります。そのような場合に、マウスピースをつけられない時間が多くなってしまうと、治療が計画通りに進まなくなります。そのため、万が一の事態に備えて、旅行などの際には1つ前の段階で使用していたマウスピースを予備として持参していただくことをおすすめしています。
・マウスピースの作り直しが必要になったとき
日常生活の中でも、マウスピースが変形・破損してしまう可能性はあります。マウスピースを新しく作り直すことになると製作期間に約1カ月程度かかるため、その間の応急処置や後戻り防止の手段として1つ前のマウスピースを使用することもあります。
マウスピースを破棄する際の注意点
インビザラインのマウスピースは、基本的には再生資源にはなりません。地域によって分別ルールが異なるため、資源にならないプラスチックが可燃ごみなのか不燃ごみなのかを確認してから破棄するようにしましょう。
まとめ
今回は、インビザラインで使用した後のマウスピースの取り扱いについてご紹介しました。使用後のマウスピースは一定期間保管し、地域の分別ルールに沿って処分しましょう。
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マウスピースの保管
今回は、インビザラインで使用するマウスピースの保管についてご紹介します。インビザラインの治療では、食事や歯磨きの際などにマウスピースをご自身で取り外していただくことができます。マウスピースを取り外したときには、流水下でよく洗浄した後、適切に保管することが大切です。
マウスピースの保管方法
マウスピースを洗浄したあとは、よく乾燥させましょう。水分が残っていると、細菌が繁殖したりかびが生えるおそれがあります。ただし、マウスピースは熱に弱い素材で作られているため、ドライヤーの温風などで乾かすのは絶対に避けてください。
また、マウスピースを保管するときは必ず清潔なケースに入れておくようにします。袋などに入れた場合、外からの衝撃で破損したり変形するおそれがあります。特に、外出先で食事前にマウスピースを外すときは要注意です。外したマウスピースをティッシュにくるんで置いておくと、忘れてきたり誤って捨ててしまうことがあるため、気をつけましょう。
マウスピースを保管する際の注意点
インビザラインの治療では、治療期間中に使用するすべてのマウスピースを治療開始前に作製します。治療に使用するマウスピースの枚数は治療計画により異なるものの、マウスピースはその都度お渡しするわけではなく、治療開始前にまとめてお渡しすることになります。これから治療に使用するマウスピースを紛失したり変形・破損してしまうと、再度作り直すための費用や時間がかかることもあるので、注意が必要です。
まとめ
今回は、インビザラインで使用するマウスピースの保管についてご紹介しました。取り外して洗浄した後のマウスピースや、これから治療で使用するマウスピースは適切に保管しましょう。次回は、使用後のマウスピースの取り扱いについてご紹介します。
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マウスピースの洗浄方法
今回は、インビザラインで使用するマウスピースの洗浄方法についてご紹介します。治療で使用するマウスピースは適宜取り外しができることが大きな特徴ですが、外した時にはその都度洗浄することで清潔に保つことができます。正しくマウスピースを洗浄し、治療を計画通りに進められるようにしましょう。
マウスピースの正しい洗い方
インビザラインのマウスピースは、食事や歯磨きのためにマウスピースを外すタイミングで洗います。基本的には流水下で指でこすり洗いをするだけで十分です。気になる汚れがあるときは、柔らかめの歯ブラシで優しくこするようにして汚れを落としましょう。唾液がついたままのマウスピースを洗浄しないでいると、唾液の成分が白っぽい汚れとなってマウスピースにこびりつくことがあります。マウスピースはできるだけこまめに洗い、清潔に保ちましょう。
マウスピースを洗浄する際の注意点
マウスピースを洗浄する際には、次のようなことに気をつけましょう。
・煮沸消毒は絶対に避ける
マウスピースは、熱に弱い素材でできています。そのため、煮沸消毒など高温の環境下にマウスピースをおいてしまうと、変形するおそれがあります。清潔に保つためとはいえ、煮沸消毒は絶対にやめましょう。
・歯ブラシなどで強くこする
洗浄する際に歯ブラシなどで強くこすると、マウスピースの表面が傷ついてしまうおそれがあります。小さな傷でもそこに汚れが溜まりやすくなり、細菌が繁殖する原因となるのです。マウスピースを洗浄する際に歯ブラシを使用するときは、優しい力で磨くようにしましょう。
・研磨剤を含む歯磨き粉などは使わない
研磨剤を含む歯磨き粉を使ってマウスピースを洗うと、マウスピースの表面を傷つけるおそれがあります。マウスピースを洗う際は基本的には何もつけずに磨くようにし、汚れが気になるときには専用の洗浄剤などを使いましょう。
まとめ
今回は、インビザラインで使用するマウスピースの洗浄方法についてご紹介しました。マウスピースは適宜取り外し、正しく洗浄しましょう。保管方法については次回のブログでご紹介します。
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マウスピースを洗浄する必要性
今回は、インビザラインで使用するマウスピースを洗浄する必要性についてご紹介します。治療で使用するマウスピースは適宜取り外しができることが大きな特徴ですが、外した時にはその都度洗浄することで清潔に保つことができます。マウスピースの洗浄を怠った場合、どのようなことが起こるのでしょうか。
マウスピースを洗浄する必要性
インビザラインのマウスピースは1日に20~22時間という長い時間を装着するものなので、汚れたままだと細菌が繁殖してしまいます。適切に洗わないまま使用し続けていると、むし歯や歯周病、口臭の原因となるおそれがあります。もしむし歯や歯周病になってしまった場合、矯正の治療は一時中断してむし歯や歯周病の治療を行うため、矯正の治療期間が延びたりそれによって追加の費用が必要になるケースもあるのです。また、細菌が増えることで口臭や口内炎の原因もなります。マウスピースの素材はプラスチックの一種で臭いがつきやすいため、マウスピースは正しく洗浄して使用することが大切です。
マウスピースを汚さないために
マウスピースがなるべく汚れないようにするには、次のようなことに気をつけましょう。
・飲食の際には必ず外す
マウスピースをつけたまま水以外のものを飲食すると、その量が少しであってもマウスピースに汚れが付着してしまいます。面倒でも飲食の際には必ずマウスピースを外し、再度装着する前には洗浄することをルーティンとしましょう。
・喫煙する際には必ず外す
たばこに含まれるヤニなどの物質は、マウスピースの劣化や変色を引き起こすおそれがあります。マウスピースを装着したままの喫煙は絶対に避けましょう。お口の健康を保つためにも、可能な限りたばこの本数を減らすこともおすすめです。
まとめ
今回は、インビザラインで使用するマウスピースを洗浄する必要性についてご紹介しました。マウスピースは適宜取り外し、正しく洗浄しましょう。洗浄方法については次回のブログでご紹介します。
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アタッチメントが外れてしまったら?
今回は、インビザラインで使用するアタッチメントが外れてしまったときの対処方法と、マウスピースの正しい着け方・外し方についてご紹介します。アタッチメントとは、インビザラインの治療で必要に応じて歯に直接貼り付ける補助矯正装置です。
アタッチメントが外れてしまったら
アタッチメントは接着剤で歯に貼り付けますが、いずれ外すことを前提としていることもあり、ごく稀に日常生活の中で外れてしまうこともあります。アタッチメントが外れてしまったときは、マウスピースの内側に残っているか口の中に残っていることがほとんどです。万一飲み込んでしまったとしても基本的に体に害はありません。
アタッチメントが外れた状態のまま治療期間を過ごしてしまうと、歯に思うように力がかからず、治療が計画通りに進まない可能性もあるため、まずは歯科医院に連絡するようにしましょう。ただし、アタッチメントが外れた時期や位置によっては、歯科医師の判断により付け直さない場合もあります。くれぐれも自分で付け直そうとしたりはしないようにしましょう。
マウスピースの正しい着け方・外し方
アタッチメントが外れてしまう原因の一つに、マウスピースを着脱する際に爪やマウスピースが引っ掛かることが挙げられます。ここではマウスピースの正しい着け方・外し方をご紹介します。
・マウスピースの着け方
マウスピースを着けるときは、必ず両手でマウスピースを持ちます。奥歯からゆっくりと歯に圧がかかるようにマウスピースを着けていきましょう。このとき、頬粘膜をマウスピースに巻き込まないように注意します。マウスピースを着けたあとの浮いた感じが気になる場合は、チューイーとよばれるシリコン製のチューブを噛んでマウスピースを安定させましょう。チューイーは奥歯と前歯どちらから噛んでも問題ありませんが、前歯は特にマウスピースが浮きやすいので念入りに行いましょう。
・マウスピースの外し方
マウスピースを外すときは、必ず奥歯の裏側から外すようにします。このとき、歯の表側から外そうとすると、アタッチメントが外れやすくなる原因となるので注意が必要です。また、前歯から外すこともマウスピースの縁を傷つけるおそれがあります。
まとめ
今回は、アタッチメントが外れてしまったときの対処方法とマウスピースの正しい着け方・外し方についてご紹介しました。アタッチメントが外れてしまった場合は、歯科医院に連絡をして指示を仰ぎましょう。
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アタッチメントのつけ方と、外れてしまう原因
今回は、インビザラインで使用するアタッチメントのつけ方と、外れてしまう原因についてご紹介します。アタッチメントとは、インビザラインの治療で必要に応じて歯に直接貼り付ける補助矯正装置です。
アタッチメントの接着
アタッチメントを接着する際には、まず歯の表面を清掃して汚れを落とします。その後、薬剤で紙面処理をしてから歯科用プラスチック(レジン)を流し込んだ専用のアライナー(マウスピース)を装着し、光を当てて硬化させます。アライナーを外してアタッチメントがしっかりと接着できたことを確認できたら、余分な箇所を削って形態を整えます。
アタッチメントが外れてしまう原因
アタッチメントは接着剤で歯に貼り付けますが、いずれ外すことを前提としていることもあり、ごく稀に日常生活の中で外れてしまうこともあります。その原因として、主に次の5つが挙げられます。
・マウスピースの着脱時に力がかかる
マウスピースを取り外すときなどに、勢いよく外してしまうなどアタッチメントに無理な力がかかるようなことがあると、アタッチメントが外れてしまうことがあります。
・噛み合わせにより力がかかる
例えば、噛み合わせが深い場合にアタッチメントに歯が当たって外れやすくなることはあります。矯正治療が進んで噛み合わせが改善していく過程で外れにくくなりますが、頻繁に外れる場合は担当医に相談してアタッチメントの位置を調整してもらいましょう。
・アタッチメント周囲の歯磨き不足
アタッチメント周囲は歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れがたまりやすい箇所です。汚れたままにしておくと、アタッチメントが劣化して外れやすくなる原因となります。毎日の歯磨きを丁寧に行い、お口の中を清潔に保ちましょう。
・硬い食べ物を食べたとき
食事の際にマウスピースを外しても、アタッチメントは歯についたままになります。そのため、おせんべいなど硬いものを食べたときの衝撃でアタッチメントが外れてしまうことがあります。
・被せ物にアタッチメントがついている場合
アタッチメントをつけている歯が被せ物である場合、天然歯に比べて外れやすくなる傾向があります。このような場合は、被せ物にもつきやすくする専用の接着剤を使用するなどして工夫します。
まとめ
今回は、インビザラインで使用するアタッチメントのつけ方と、外れてしまう原因についてご紹介しました。アタッチメントが外れてしまった場合の対処方法については、次回ご紹介します。
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アタッチメントがついているときの食事や歯磨き
今回は、インビザラインで使用するアタッチメントがついているときの食事や歯磨きについてご紹介します。透明なプラスチック製のマウスピースを一定時間装着することで歯を動かしていくインビザラインで、歯に直接貼り付ける補助矯正装置をアタッチメントといいます。
アタッチメント装着中の食事
アタッチメントが歯についていても、基本的には食事で気を付けるべきことは特にありません。これまで通り、食事の際にはマウスピースを外してお召し上がりいただけます。ただし、コーヒーや赤ワイン、カレー、ケチャップなど色の濃い食べ物や飲み物はアタッチメントの本体や周囲に着色してしまうことはあります。ついてしまった着色が気になる場合は、クリーニングで落とすこともできるので、定期チェックの際に担当医までご相談ください。
アタッチメント装着中の歯磨き
アタッチメントがついている間も、マウスピースを外してこれまでと同様に歯磨きを行います。アタッチメントの周囲や歯との境目には汚れがたまりやすく、歯ブラシの毛先も届きにくいので、この点には注意が必要です。アタッチメント周囲を磨く際には、歯ブラシの毛先が斜め45度になるようにアタッチメントと歯の境目に当てます。強く磨くとアタッチメントが取れてしまうこともあるので、歯ブラシの毛先の形が変形しない程度の軽い力で歯ブラシを小刻みに動かすように磨きます。1方向からだけでなく、アタッチメント周囲の全体を磨くようにしましょう。
通常の歯ブラシで磨きにくい場合は、毛束が鉛筆のような形状をしている「ワンタフトブラシ」を使うこともおすすめです。磨きたい場所に毛先がフィットするので、アタッチメント周りの磨き方に慣れていない方でも簡単に磨くことができます。ワンタフトブラシは歯科医院のほかにも歯科用品の取り扱いがあるバラエティショップ、インターネットショップなどで購入が可能です。アタッチメント周りだけでなく歯並びに凹凸がある部分や奥歯も磨きやすいので、ぜひこれを機に毎日のセルフケアに取り入れてみてください。
まとめ
今回は、アタッチメントがついているときの食事や歯磨きについてご紹介しました。アタッチメント周りも丁寧に磨き、矯正治療中もお口の中を清潔に保ちましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
矯正治療中にスポーツをする場合の注意点
今回は、矯正治療中にスポーツをする場合の注意点についてご紹介します。
日常的にスポーツをする方であっても、通常通りに矯正治療を進めて問題ありません。ただし、いくつか注意しておいたほうがよいことがあります。
コンタクトスポーツの場合
スポーツといっても様々な競技がありますが、ラグビーやアメリカンフットボール、レスリング、ボクシングなど相手との激しい接触があるような競技を「コンタクトスポーツ」といいます。これらのコンタクトスポーツでは、スポーツ用のマウスガードの着用が義務化されている場合があるので注意が必要です。
インビザラインで用いるマウスピースは、マウスガードと似た形状ではありますが、使われている素材が異なります。矯正用のマウスピースはスポーツ用マウスガードの代用にはなりませんので、必ず専用のものを着用するようにしてください。ワイヤー矯正の場合は、歯に装置がついている上からでも着用できるようなスポーツ用マウスガードを作製することもできます。
いずれの場合も、矯正治療が進んで歯並びが変わればスポーツ用マウスガードを作り変える必要があります。日常的にコンタクトスポーツをプレーなさる方は、まずはカウンセリング時などにご相談ください。
スポーツ中の水分補給について
特にインビザラインなどのマウスピース矯正の場合、スポーツ中の水分補給で何を飲むかということには注意が必要です。激しい接触のないような競技であればマウスピースをつけたままプレーしていただいて問題ありませんが、水分補給は水だけにするようにしましょう。マウスピースをつけたままスポーツドリンクなどの糖類を多く含む飲料を飲むことは、むし歯のリスクが高まるおそれがあります。
まとめ
今回は、矯正治療中にスポーツをする場合の注意点についてご紹介しました。矯正治療中であっても、基本的にはこれまでと変わりなくスポーツを楽しんでいただくことに問題はありません。ただし、プレーする競技によってはスポーツ用マウスガードを矯正の治療経過に合わせて作製する必要があるため、予めご相談ください。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
アタッチメントの種類と素材
今回は、インビザラインで使用するアタッチメントの種類や素材についてご紹介します。
インビザラインとは、透明なプラスチック製のマウスピースを一定時間装着することで歯を動かしていく矯正治療方法で、装置が目立ちにくいことが最大の特徴であり、人気の要因です。治療を進めていく過程で、歯に直接貼り付ける補助矯正装置をアタッチメントといいます。
アタッチメントの素材
アタッチメントの素材は、レジンとよばれる歯科用プラスチックでできています。レジンは、むし歯を治療する際に歯を削った部分に詰める材料としてよく使われるものです。貼り付けるときには専用の接着剤を使うので、アタッチメントそのものはマウスピースのようにご自身で取り外すことはできません。歯に似た乳白色をしていてあまり目立たないため、歯の表面に直接装置をつけることの見た目に抵抗がある方もご安心ください。
アタッチメントの種類
アタッチメントはおおよそ3~5mm程度の大きさで、歯科医師が作製する「通常アタッチメント」と、インビザラインの提供元であるアライン・テクノロジー社が作製して自動でマウスピースに設置される「最適アタッチメント」の2種類に大きく分けられます。最適アタッチメントは、さらに以下のように分類されます。
・オーバーバイト用最適アタッチメント
開咬(奥歯を噛み合わせたときに上下の前歯に隙間ができる)の治療に使われるアタッチメントで、歯を引っ張り出すような動きをサポートします。
・ディープバイト用最適アタッチメント
過蓋咬合(深い噛み合わせ)の治療に使われるアタッチメントで、下の前歯を引っ張り出すことで噛み合わせの深さを整えます。
・ルートコントロール用最適アタッチメント
正中離開(前歯の隙間)の治療など歯の根を動かしたい治療に使われるアタッチメントで、1本の歯に2つのアタッチメントをつけます。
・回転用最適アタッチメント
捻じれている歯の治療に使われるアタッチメントで、犬歯や奥歯に貼り付けます。
・アンカレッジ用最適アタッチメント
抜歯が必要なケースに使われるアタッチメントで、抜歯した箇所の隙間を埋められるように設計されています。
まとめ
今回は、アタッチメントの種類や素材についてご紹介しました。アタッチメントは、目的によって様々な種類があり、矯正治療をよりスムーズに進めていくために重要な役割を担っています。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
インビザラインで使うアタッチメントとは?
今回は、インビザラインなどのマウスピース矯正で使用するアタッチメントについてご紹介します。
インビザラインとは、透明なプラスチック製のマウスピースを一定時間装着することで歯を動かしていく矯正治療方法で、装置が目立ちにくいことが最大の特徴であり、人気の要因です。
アタッチメントとは
アタッチメントとは、インビザラインなどのマウスピース矯正の治療を進めていく過程で歯の表面に直接貼り付けるレジン(樹脂)製のパーツのことをいいます。目立つかどうか心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、アタッチメントの素材であるレジンは白いプラスチックのようなもので、大きさも米粒より小さいくらいのサイズなので、ほとんど目立ちません。
アタッチメントの役割
アタッチメントの役割には、大きく分けて2つあります。
まず1つは、マウスピースのフィット感を高めて固定する役割です。マウスピースはお一人おひとりの歯並びや治療計画にあわせてオーダーメイドで作られていますが、現在の歯並びよりも少しずれるように作られているため、ほんの少し浮いてくるような感覚になることもあります。アタッチメントがフックのような役割をすることで、マウスピースがしっかりと歯列に固定できます。
2つ目は、歯を動かす力を加える役割です。マウスピースだけでは歯を動かすための力が足りない場合に、アタッチメントをつけることで歯を動かしたい方向に3次元的に動かす力をプラスすることができます。
アタッチメントがついているときの注意点
アタッチメントがついていても、食事制限などは特にありません。歯磨きをするときにも、マウスピースを外した状態で歯を磨きます。アタッチメントがついている部分はどうしても凹凸が生じるため、アタッチメント周囲や歯とアタッチメントの境目にはプラークや汚れが溜まりやすくなります。歯ブラシだけではブラシの毛先が届きにくいので、ワンタフトブラシのように細かい部分までしっかりと磨ける補助清掃用具を併用するとよいでしょう。
まとめ
今回は、インビザラインなどのマウスピース矯正で使用するアタッチメントについてご紹介しました。アタッチメントは、矯正治療をよりスムーズに進めていくために必要なものです。
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インビザラインでのクリンチェックとは何のこと?
今回は、インビザラインにおけるクリンチェックについてご紹介します。
インビザラインとは、一定時間マウスピース型装置を装着することで歯を動かしていく矯正治療方法です。治療の流れの中で登場する「クリンチェック」とはどのようなものなのでしょうか。
クリンチェックとは
クリンチェックとは、インビザラインを販売するアライン・テクノロジー社が提供する歯科矯正用治療支援プログラムです。このソフトウェアでは、矯正治療を始める前に歯をどのように動かしていくかをシミュレーションし、マウスピースを作製するためのデータを作成することができます。
クリンチェックの特徴
ワイヤー矯正では、治療の進め方や想定されるゴールを治療開始前に見ることはできませんでした。しかし、インビザラインでは精密検査によって得たデータや治療計画をもとに、コンピューター上で歯の動きのシミュレーションができます。ここでクリンチェックが使われるのです。シミュレーションは患者様とモニター上で共有することができ、治療を進めていく過程や最終的な歯並び・噛み合わせをイメージしやすくなります。
クリンチェックではどんな操作をする?
インビザラインの治療では、ある程度順番を決めて歯を動かしていきます。そこで、歯をどのような順番・期間で動かすかをクリンチェックを用いて決めます。また、全ての歯に対してどの角度・方向でどの程度の距離を移動させるかも0.1mm単位で決めていきます。さらに、アタッチメントの種類や形状もここで調整します。歯の動かし方に無理がないかを見極めながら設定していきますが、これらの一連の操作には歯科医師の技術や経験が大きく影響してきます。これらの操作をするのは概ねインビザラインの治療開始前ですが、治療の進行状況によって計画の変更が必要な場合はあとから修正することもあります。
まとめ
今回は、インビザラインにおけるクリンチェックについてご紹介しました。クリンチェックはインビザライン治療において設計図のような役割を果たすので、治療を成功させるために非常に重要な過程です。
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インビザラインだけではない、マウスピース矯正の種類
今回は、マウスピース矯正の種類についてご紹介します。
マウスピース矯正と聞くとインビザラインのことを思い浮かべる方も多くいらっしゃるかもしれませんが、インビザラインは数あるマウスピース矯正の中の一つです。
マウスピース矯正とは
マウスピース型の「アライナー」とよばれる装置を用いて歯並びや噛み合わせを整えていく治療方法をマウスピース矯正といいます。様々なメーカーがマウスピース矯正を提供していますが、共通するのは使用するマウスピースが透明で、取り外しができるということです。透明なマウスピースはつけていてもほとんど目立つことがなく、矯正装置が目立つのが気になる方にもおすすめできる治療方法です。
クリアコレクト
インプラントで有名なストローマン社が提供するマウスピース矯正で、2006年にアメリカで開発されました。インビザラインに次いで2番目の治療実績をもつ治療方法です。他のマウスピース矯正に比べて使用するマウスピースが更に薄く、タイトにフィットするため、マウスピースをつけたときの違和感が少ないとされています。また、マウスピースが歯ぐきを包むように設計されており、他のマウスピース矯正に比べて歯にかかる力が強いことも特徴です。ただし、そのぶん痛みが出やすかったり、マウスピースが硬めにつくられているため取り外しにくいという面もあります。
アソアライナー
アソインターナショナル社が提供するマウスピース矯正で、従来よりも精度の高い歯の移動を実現したマウスピース矯正です。マウスピースに弾力のある素材を使用しているので、八重歯などの歯の凹凸や部分矯正などに適用することができます。ソフト、ミディアム、ハードの3種類の厚みのマウスピースを使い分けながら治療を進めていくことができるため、歯の動きに伴う痛みをコントロールすることができることも特徴です。ただし、マウスピースを交換する度に歯の型どりをする必要があるため、患者様のご負担は少々大きくなります。
まとめ
今回は、マウスピース矯正の種類についてご紹介しました。様々なマウスピース矯正の特徴を踏まえた上で、当院ではインビザラインを推奨しています。
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矯正治療の検査で用いる歯科用CTとは
今回は、矯正治療の検査に用いる歯科用CTについてご紹介します。矯正治療を行う前には、様々な検査が必要です。お口の中の状態はもちろんのこと、顎の骨など目には見えない部分までしっかりと情報を得た上で診断をし、治療計画を立てていきます。
歯科用CTとは
X線を用いて人の体を輪切りにしたような立体画像を撮影できる方法をコンピューター断層法(computed tomography)といい、それが可能な装置を歯科用CTといいます。CTには医科用と歯科用があり、装置そのものが異なります。従来のレントゲンでは2次元的な画像データのみを得ていましたが、歯科用CTで撮影した画像は3次元的なものです。目視や2次元のレントゲンでは把握しきれない情報を正確にデータ化することができるため、近年の歯科治療においては歯科用CTをはじめとするデジタルデータの活用が非常に重要となっています。
矯正治療において歯科用CTを活用する意義
様々な歯科治療に用いられる歯科用CTですが、矯正治療において歯科用CTを用いた検査を行うことで、下記のようなことを確認することができます。
・親知らずの有無や状態
・生え変わり途中の永久歯(埋伏歯)の状態
・歯を支える骨(歯槽骨)の状態
・歯の根の長さ
・顎関節の形
・顎の骨の幅や奥行き
これらのことは目視や2次元のレントゲン画像では詳細な状態を把握することが難しいため、歯科用CTの特徴が生かされる場面です。
被ばく量の少ない体にやさしい歯科用CT
歯科用CTは新しい医療機器であり導入している歯科医院は2割程度といわれていますが、当院ではより高度で精確な治療を皆様にご提供するためにいち早く歯科用CTを導入しています。当院で導入しているヨシダ社製の「ファインキューブE2」は、鮮明な撮影画像を得られることが特徴であり、一般的なCTよりも被ばく量が少ないことも大きなメリットです。
まとめ
今回は、矯正治療の検査に用いる歯科用CTについてご紹介しました。歯科用CTなどのデジタル機器を活用することで、従来よりも精度の高い矯正治療を行うことができます。
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大人の矯正治療に年齢制限はある?
今回は、大人の矯正治療に年齢制限はあるのかということについてご紹介します。近年は大人になってから矯正治療を始められる方もとても増えていますが、興味があっても「もう歳だから」と治療を諦めてしまってはいませんか?
矯正治療に年齢制限はない
基本的には、矯正治療に年齢制限はありません。歯や歯の根の状態が健康であれば年齢に関係なく何歳からでも始められる治療です。矯正治療というと子供が歯並びを整えるために行うものというイメージが強いかもしれませんが、いつから始めても遅いということはありまさん。実際に、60歳を過ぎてから矯正治療を開始なさる方もたくさんいらっしゃいます。
大人が矯正治療を行うメリット
大人になってから矯正治療を行うことにもメリットがあります。
・見た目のコンプレックスが解消できる
歯並びが気になったりストレスに感じている方も少なくありません。矯正治療で歯並びや噛み合わせを整えることでコンプレックスも解消され、コミュニケーションや笑顔に自信が持てるようになるでしょう。
・むし歯や歯周病が予防できる
矯正治療で歯並びや噛み合わせを整えることで、清掃性が向上して歯磨きもしやすくなります。これまでよりも効率的にプラークコントロールができるようになり、むし歯や歯周病を予防できることは生涯にわたるお口の健康に繋がります。
・治療計画が立てやすい
大人は顎の骨の成長が完了しているため、子供が行う矯正治療のように顎の形を大きく変えることはできません。しかし、この先も大きく歯並びが変化するということが無い、ということにもなるため、治療計画が立てやすいというメリットもあります。
・治療へのモチベーションが保ちやすい
大人になってから矯正治療を始める場合は、多くの方が自主的に治療を希望されます。そのため、矯正装置の装着や矯正治療中のセルフケアをしっかり行うことができるなど、治療へのモチベーションを保ちながら計画通りに治療を進めていける方がほとんどです。
・ライフスタイルに合わせた装置が選択できる
大人の矯正治療はワイヤー矯正かマウスピース矯正で行います。装置に関するご希望やライフスタイルに合わせて治療方法を選ぶことができ、当院では患者様の様々なご希望にお応えできるよう、種類豊富な装置を取り揃えております。
まとめ
今回は、大人の矯正治療に年齢制限はあるのかということについてご紹介しました。条件が整えば何歳であっても矯正治療は始められるので、諦める必要はありません。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
インビザラインファーストを検討する際の注意点
今回はインビザラインファーストを検討する際の注意点についてご紹介します。
インビザラインファーストは、子ども向けの目立たないマウスピース矯正です。マウスピースを装着することにより顎の成長をコントロールする矯正治療方法で様々なメリットがありますが、その一方で治療を開始する前に知っておきたい注意点もあります。
全ての症例に適応できるとは限らない
外科矯正が必要となるケースなど、現在の歯並びや噛み合わせによってはインビザラインファーストでの治療が難しい症例もあります。その場合であっても、他の矯正治療方法をご提案することはできますのでご安心ください。
マウスピースの装着時間を守る必要がある
インビザラインファーストの治療では、1日20時間以上のマウスピースの装着をお願いしております。食事や歯磨きのとき以外の時間は基本的に常に装着していただくため、学校にいる間もマウスピースをつけた状態になります。装着時間が不足してしまった場合、治療計画通りに歯が動かず、予定していた治療期間内に治療を終えることが難しくなる可能性があります。
飲み物などの制限がある
マウスピースをつけている状態で飲食をすることはできません。特に気をつけていただきたいのが飲み物です。お茶や暖かい飲み物は歯への着色やマウスピースの変形の原因となるため、マウスピースを外してから飲んでいただくようお願いしております。
お子さまご本人の協力が必要
マウスピースはご自身で簡単に取り外せるため、装着時間を守るためにも治療を受けるお子さまご本人の協力が必要になります。インビザラインファーストは概ね1年半ほどの治療期間になりますが、その間親子で治療に対するモチベーションを維持していただくことが治療の成功のためにはとても重要です。
まとめ
今回はインビザラインファーストを検討する際の注意点についてご紹介しました。装置が透明で目立たないなどメリットの大きい治療方法ではありますが、注意すべき点に気をつけないと治療が計画通りに進まないおそれもあります。インビザラインファーストは一般的には6歳〜10歳ごろまでのお子さまを対象としておりますが、詳しくはお気軽にご相談ください。当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
学校生活の中でのマウスピースの取り扱い
今回はインザラインファーストの治療を行う場合の学校生活の中でのマウスピースの取り扱いについてご紹介します。インビザラインファーストは、子ども向けのマウスピース矯正です。装置が透明で目立ちにくいため近年お子さまにも人気の矯正治療方法ですが、マウスピースを1日20時間程度装着して過ごす必要があります。そのため、学校生活の中ではマウスピースをどうすればよいかご不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
学校での水分補給
水であれば、マウスピースをつけたまま飲んでいただいても問題ありません。スポーツドリンクのように糖質が含まれるものや、お茶のように着色の原因になるものは、マウスピースを外してから飲む必要があるので、頻繁にマウスピースの取り外しをすることが難しい学校生活ではあまり適しません。
給食の時間
インビザラインのマウスピースは、食事の際には外していただく必要があります。給食やお弁当の時間には、マウスピースは一度外してケースに保管するようにしてください。食事後歯磨きをする際にケースに保管したマウスピースも軽くすすぎ、それから再度装着するようにします。
音楽の時間の楽器演奏など
ワイヤー矯正の場合は楽器を演奏する際にワイヤーや金具が当たったり、装置があることによって息の出方が変わり、うまく演奏できないということもあるようです。一方、マウスピースは0.5mmほどの薄さのため、つけたままであっても楽器の演奏を妨げません。マウスピースを装着したまま演奏を行っていただけます。
体育の時間やスポーツ系の部活
ワイヤー矯正の場合、スポーツ中に装置やワイヤーが外れてしまったり、装置によって口の中が傷ついてしまうというおそれがありました。しかし、インビザラインファーストで使用するマウスピースにはそのような心配はありません。マウスピースをつけたままでもスポーツや体育の授業を楽しむことができます。ラグビーやアメリカンフットボールのようなコンタクトスポーツ(競技者間の接触のある競技)の部活動の場合には、インビザラインのマウスピースの上から装着するスポーツ用のマウスピースをつけることも可能です。
まとめ
今回はインザラインファーストの治療を行う場合の学校生活の中でのマウスピースの取り扱いについてご紹介しました。このように、矯正治療用のマウスピースを装着することは学校生活の妨げになることもほとんどないため、安心して治療に臨んでいただくことができます。当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
インビザラインファーストのメリット
今回はインビザラインファーストのメリットについてご紹介します。
インビザラインファーストは、子ども向けの目立たないマウスピース矯正です。マウスピースを1日20時間程度装着して過ごすことにより顎の成長をコントロールする矯正治療方法で、床矯正やワイヤー矯正とは異なる様々なメリットがあります。
装置が目立たない
インビザラインファーストで使用するマウスピースは透明で薄いプラスチック製なので、つけていてもあまり目立ちません。矯正治療中であるということを周囲に知られたくない方にもおすすめです。
金属アレルギーの心配がない
マウスピースはプラスチック製で、金属を使用していません。そのため、金属アレルギーの心配もなく安心してお使いいただけます。
ワイヤー矯正よりも痛みが少ない傾向にある
マウスピースは全てオーダーメイドで作製されるものであり、また薄くて軽いのでフィット感にも優れています。また、マウスピース矯正のほうがゆっくりと歯を動かすため、ワイヤー矯正よりも痛みや違和感が少ない傾向にあります。矯正治療中の痛みが心配な方でも安心です。
食事や歯磨きは普段通りでOK
マウスピースはご自身で簡単に取り外していただくことができます。食事や歯磨きの際には外していただくことになるので、食事の制限もなく、ワイヤー矯正のように装置がずっと歯についていて歯磨きが難しいということもありません。そのため、装置もお口の中も清潔に保っていただきやすくなります。
装置が外れるなどの心配がない
ワイヤー矯正のように直接歯につける装置はあまりないので、矯正治療中に装置が外れてしまい緊急で歯科医院を受診しなければならない、ということもほとんどありません。マウスピースは1週間ごとに新しいものに交換していただきます。
まとめ
今回はインビザラインファーストのメリットについてご紹介しました。装置が透明で目立たない、ということ以外にも様々なメリットがあるため、所謂ワイヤー矯正のような矯正治療に抵抗のあるお子さまでも取り組みやすい治療方法てす。インビザラインファーストは一般的には6歳〜10歳ごろまでのお子さまを対象としておりますが、詳しくはお気軽にご相談ください。当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
子どものマウスピース矯正
子どもの歯列矯正では、歯にブラケットとよばれる装置をつけてそこにワイヤーを通す「ワイヤー矯正」と、透明なマウスピースを決められた時間装着する「マウスピース矯正」の2種類があります。
今回は子どものマウスピース矯正についてご紹介します。
子どものマウスピース矯正「インビザラインファースト」
これまでは小学生の歯列矯正といえば床矯正やマイオブレースが一般的でしたが、装置が透明で目立ちにくいマウスピース矯正である「インビザラインファースト」も新たな選択肢となりました。インビザラインファーストは1997年に誕生した新しい治療方法で、マウスピースを1週間ごとに交換して徐々に歯を移動させていきます。
インビザラインファーストの特徴
インビザラインファーストは、子どもの小さな歯にもフィットし、永久歯が生えるスペースを確保できるようにデザインされています。治療開始前からゴールまでの歯の動きを事前にシミュレーションできるため、治療のゴールをイメージしやすく、安心です。
透明なプラスチック製のマウスピースを使用するため、装置が目立ちにくく、矯正装置の見た目が気になる方には特におすすめできる治療方法です。マウスピースは1日20時間以上装着していただく必要があるため自己管理が大切ですが、食事や歯磨きはこれまで通りに行うことができます。マウスピースは1週間ごとに新しいものに交換するため、ワイヤーのような金属の装置でお口の中を傷つけてしまったり、固定されていたはずの装置が外れてしまうようなこともありません。治療期間には個人差がありますが、おおむね1年半程度で治療が完了するケースがほとんどです。
まとめ
今回は、子どもマウスピース矯正についてご紹介しました。子どものうちに歯列矯正を行うことで、生涯にわたりお口の健康を守ることにも繋がります。次回はインビザラインファーストのメリットについてご紹介します。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。まずはお気軽にご予約ください。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
矯正治療の検査では何をする?
矯正治療のカウンセリング受けて治療をすることを決めたら、その次は精密検査に進みます。矯正治療のための診断には、お口の中の状態はもちろんのこと、顎の骨など目には見えない部分までしっかりと情報を得ることがとても大切です。
今回は、矯正治療の精密検査についてご紹介します。
矯正治療の精密検査
矯正治療を行う前には、様々な検査が必要です。これらの検査結果をもとに、診断をし、治療計画を立てていきます。
口腔内検査
お口の中全体の状態をみます。むし歯や歯周病などの有無、現在の歯並びや嚙み合わせ、顎の骨の状態などを確認します。
口腔内および顔貌写真撮影
現在の歯の形態や歯並び、噛み合わせの状況を、写真におさめます。治療経過の観察や、治療前との比較のために、治療途中にも撮影することがあります。
頭部X線規格写真
レントゲン撮影は、一般的な歯科診療にも用いられるパノラマレントゲンのほかに、側面セファログラム、正面セファログラムも撮影します。側面セファログラムからは、上顎や下顎の骨の前後関係や、歯の位置・傾斜などを分析していきます。正面セファログラムでは、顔面の対称性や、噛み合わせの水平的な傾斜などを確認します。これらのセファログラムは、矯正治療の計画立案において最も重要であり、欠かせない検査です。
歯科用CT撮影
レントゲンでは2次元の情報しか得ることができませんが、CTでは3次元のデータを得ることができます。顎の骨の中に埋まっている歯や、顎の骨の状態を3次元的に位置を把握することで、より精度の高い矯正治療が可能となります。
その他、必要に応じて顎関節や手根骨のレントゲン撮影をする場合もあります。
まとめ
このように、精密検査は現在のお口の中や見えない場所の状態を把握し、これから始める矯正治療の方針を決める上で非常に重要なものです。検査には概ね1時間~1時間半程度を要しますので、お時間に余裕をもってお越しいただくことをお願いしております。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。まずはお気軽にご予約ください。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
TEL:03-5447-5533
矯正治療のカウンセリングで聞いておきたい5つのこと
矯正治療に興味をもったら、まずはカウンセリングを検討なさる方がほとんどかと思います。とはいえ、矯正治療のカウンセリングではどのようなことを話せばよいのか、不安や心配もあるでしょう。
今回は、矯正治療のカウンセリングの流れや、聞いておくと役に立つ5つのことについてご紹介します。
カウンセリングの流れ
カウンセリングをご希望の場合は、まずお電話でご予約をお願いしております。ご来院いただいた際には、まず問診票にご記入いただき、現在のお口のお悩みや生活習慣についてお伺いします。ご記入いただいた内容をもとに、矯正治療についてのカウンセリングを進めていきます。当院では、大学病院で10年以上勤務している矯正専門医がカウンセリングを行っております。数多くの知識や経験、そして最新の知見をもとに患者様に最適な治療方法をご提案いたします。不安や疑問に思っていることがあれば、遠慮なくご相談ください。
聞いておきたい5つのこと
とはいえ、実際にどのようなことを相談しておけばいいのか分からない方もいらっしゃるかと思います。以下のような点を、ぜひご参考にしてください。
・どの治療方法が適しているか
お口の中の状況やライフスタイルにより、ご希望の治療方法と実際に適している治療方法が異なるケースもあります。
・費用
治療方法により、費用は異なります。ご予算との兼ね合いを考慮しながら検討しましょう。
・治療期間
治療期間に関しても、治療方法により前後します。成人式や結婚式など、治療を終えたい時期があらかじめ決まっている場合は、逆算して検討する必要があります。
・抜歯は必要か
矯正治療の過程の中で抜歯を行うか否かによって、スケジュールにも影響があります。インビザラインの場合はワイヤー矯正に比べて抜歯をしなくても治療ができるケースも多いですが、顎の骨のスペースが不足している場合は抜歯が必要になることもあります。
・治療中に気をつけること
矯正治療中はセルフケアや自己管理も大切です。どのようなことに気をつけるべきかを予め知っておくことで、矯正治療中の生活をイメージすることができます。
まとめ
カウンセリングはご自身の治療について相談時間であると同時に、信頼できる矯正医かどうかを見極める時間でもあります。当院では治療実績の豊富な矯正専門医がカウンセリングを担当いたします。納得のいく治療ができるよう、気になることは何でもご質問ください。
まずはお気軽にご予約ください。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
TEL:03-5447-5533
矯正用マウスピースの装着時間
インビザラインに代表されるマウスピース矯正は、プラスチック製の透明なマウスピースを装着することにより、歯列矯正を行います。定期的にマウスピースを交換しながら、歯を動かしていく治療方法です。
では、このマウスピースは1日のうちどのくらいの時間装着する必要があるのでしょうか?
〈マウスピースの装着時間〉
インビザラインでは、3Dシミュレーションソフトにより歯の動きを自動解析して歯列矯正を行っていきます。シミュレーションに合わせてマウスピースは作られ、これを定期的に新たなものに変えていくのです。
基本的には、インビザラインのマウスピースは1日20時間~22時間装着することが必要とされています。1日のうち、食事をとる時間と歯磨きをする時間以外は全て、マウスピースを装着していなければなりません。
<マウスピースの装着時間が不足すると…?>
マウスピースを装着することにより、見た目には分からないほどの移動距離ではありますが、毎日少しずつ歯は動いています。マウスピースのつけ忘れが1日程度であれば、治療計画にさほど大きく影響することはないと思われますが、つけ忘れが何日も続いた場合は、歯の移動量不足が蓄積するため、当初の計画通りに治療を進められなくなる可能性があります。
<マウスピースの装着忘れを防ぐには>
1日のうち、食事と歯磨きの時間以外は常にマウスピースを装着していなければなりません。ですので、食事や歯磨きの時間をなるべく決めておき、規則正しい生活を送ることがマウスピースのつけ忘れを防ぐことにも繋がります。最近では、インビザライン用のスマートフォンアプリなども登場していますので、そのようなツールを活用することも効果的でしょう。
旅行などで長く自宅を離れる場合は、次の段階のマウスピースと、1つ前のマウスピース両方を持参するとよいでしょう。万が一旅行先でマウスピースを紛失したとしても、予備を持っていれば何も装着していない期間をつくらずにすみます。もし紛失したマウスピースが期間の終わりに近ければ次のマウスピースに、まだ使い始めて間もない場合はひとつ前のマウスピースに戻るようにしましょう。
マウスピース矯正にご興味のある方は、お気軽に当院までご相談ください。
ワイヤー矯正とインビザラインの違い
歯列矯正を始めてみたいと思っても、どのような治療法で進めていくべきか迷う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。どちらがよい、ということよりも患者様ご自身のお口の中の状況やライフスタイル、予算、治療期間の目安など、様々なことを考慮した上で治療方法を決めていくことが大切です。今回は、ワイヤー矯正とインビザライン(マウスピース矯正)の違いについて解説していきます。
治療方法の違い
いずれも歯根膜に力をかけることで歯を動かしていくことは共通していますが、使用する装置が異なります。ワイヤー矯正は、歯の表面(もしくは裏側)にブラケットとよばれる装置をつけ、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく治療方法です。一方、インビザラインは透明のプラスチック製のマウスピースを定期的に交換していくことで、歯を動かしていきます。
治療中の見た目の違い
ワイヤー矯正とインビザラインでは、治療中の見た目に大きな違いがあります。ワイヤー矯正で一般的に用いられるブラケットやワイヤーは金属製なので目立ちやすいですが、インビザラインのマウスピースは透明なのでよほど近づかない限りは分かりません。
治療中の痛みの違い
ワイヤー矯正に比べ、インビザラインのほうが歯をゆっくり動かしていきます。そのため、強い痛みは感じにくいとされています(個人差があります)。
治療中のセルフケアの違い
ワイヤー矯正では装置がついているため、いつも通りの磨き方では装置まわり、歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間にしっかりと歯ブラシの毛先が届きません。歯科医院で指導を受けながら、装置に合った歯磨きの方法を身につけていく必要があります。インビザラインの場合は、マウスピースを外して歯磨きができるので、通常通りの磨き方でほぼ問題ありません。
対応できる症例の違い
ワイヤー矯正はほぼすべてといっていいほど幅広い症例に対応できます。インビザラインは、重度の出っ歯や叢生の場合には適応が難しいこともあります。
費用や治療期間の違い
一般的にワイヤー矯正のほうが治療期間が短く、また費用も抑えられます。基本的には保険適応ではなく自費診療になりますので、詳細な金額は歯科医院によって異なります。
まとめ
以上のように、ワイヤー矯正とインビザラインでは様々な違いがあります。どちらの方法がご自身に適しているかは、矯正担当医とよく相談をして決めていきましょう。
インビザライン治療 患者様へのお願い1
【ご自身の管理】 インビザラインは取り外し可能な矯正装置です。 逆に言えば、アライナー装着時間やアライナーの交換時期、ゴムかけ、歯みがき等、患者様自身で管理して頂く事がとても重要です。 これらを守って頂かないと治療が思うように進まなかったり、治療回数が多くなり、治癒までの期間が長くなります。 もちろん 矯正治療前に歯みがき指導、治療中もクリーニングをさせていただき、虫歯が出来にくい環境を作るよう、しっかり フォローして行きますのでご安心下さい。
ンビザライン正しい利用法1 〜 装着法
今回はインビザライン(マウスピース)の装着方法についてご紹介させていただきます。 マウスピースの型通りに歯を誘導し、歯を動かすわけですから、マウスピースと歯のフィットが毎回とても大切になります。 そのため、上下にマウスピースを装着したら、アライナーチューイーと呼ばれるゴム製のロールチューブをしっかり噛みながらはめていく 必要があります。 装着の際にはアライナーチューイーを毎回使用するようにしましょう。 使用後は水洗いをして、ケースに一緒に保管してください。
インビザライン苦手なところ
インビザライン(マウスピース)は、ここ20年間で急速に増えています。 インビザライン(マウスピース)には、審美性、快適性、衛生的などの沢山の利点があります。 しかし、昔からのワイヤー矯正に比べて苦手なところもあります。 今回は不得手なところを解説いたします。 具体的には、 1)前歯を引っ張り出したり、引っ込めたり 2)犬歯や小臼歯のねじれの改善 3)前歯の根の傾きの微調整 歯並びによっては(インビザラインが向いていない症例)、固定式の装置(マルチブラケット装置)をお勧めさせていただく こともあります。 インビザライン(マウスピース)には、得意とする歯の動きと、そうでないものがあります。したがって、向いている症例と、 そうでない症例があります。個々に説明をさせていただきます。 インビザラインによる矯正治療にご興味がある方は、一度当院までご相談にいらしてください。
インビザライン(マウスピース)のお手入れについて
今回はインビザライン(マウスピース)のお手入れについてご紹介させていただきます。 インビザラインは1日に20時間以上装着していただく必要があります。(お食事と歯磨き以外は常に装着) 必ず歯磨きをしたきれいな歯の状態でマウスピースをはめていただきますが、マウスピースのお手入れも大切です。 虫歯菌がついた状態のマウスピースをはめると虫歯になってしまう可能性があるからです。 歯並びが綺麗になっても虫歯ができたら、もともこもないですよね。 お食事の後、歯磨きをするときにマウスピースも一緒にお水で流しながら磨いてください。 歯磨き粉でマウスピースを磨くと、表面が傷ついてしまう恐れがありますのでやめましょう。 また熱湯消毒は変形しますので禁止です。 当院ではマウスピース専用の洗浄剤もご用意しておりますので、においや汚れが気になる場合にはお気軽にご相談ください。
インビザライン治療のメリット2 〜金属アレルギー
宮本です。 前回に引き続き、インビザライン治療のメリットについてご説明します。 インビザラインは、金属アレルギーをお持ちの患者様にも、安心してご使用いただけます。 矯正治療で多く用いられる金属製の装置は、様々な金属からできています。 そのため、どの金属にアレルギーがあるのかを大学病院で精密検査して頂かないと、治療が開始できないこともあります。 その点、インビザラインは金属を含みませんので、安心して使用ができます。 患者様のお口の状況によっては慎重に検査を行ったうえで、 金属製の装置を併用しながら、インビザラインで治療を行う場合もあります。 歯列矯正を行いたいのに、金属アレルギーをお持ちで、なかなか一歩を踏み込めないでいる方は是非一度ご相談ください。
インビザライン治療のメリット1〜着脱可能!
宮本です。 今回はインビザライン治療のメリットについてご説明します。 インビザラインの最大のメリットは、取り外しが出来るということです。 ですから、ベネフィットとして ①食事の際には装置を外して美味しくご飯を食べられますし、特別な練習なしで、これまで通りに歯磨きも出来るため、 虫歯や歯周病になりにくい矯正治療方法です。 ②会話の時に、、 従来のワイヤー矯正治療と比較して圧倒的に目立ちませんので、矯正治療中の見た目を気にさ れている方にもおススメの治療方法です。 以前、ワイヤー矯正の患者様が結婚することになり、結婚式の時だけ装置を外して欲しいといわれたことがあります。 マウスピースですと、結婚式でなくとも大事な会議、人前でのスピーチ、撮影などなど対応が簡単になります。 インビザラインが芸能人に好まれる理由の一つかと思います 歯列矯正を行いたいのに、見た目を気にしてなかなか一歩を踏み込めないでいる方は是非一度ご相談 ください。