今回は、すきっ歯の後天的原因についてご紹介します。すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態の歯並びです。前回のブログでもお話ししたとおり、すきっ歯になる原因には親から受け継がれた遺伝的な要因と、生まれた後の生活習慣や癖などの後天的な要因があります。
すきっ歯の後天的要因
日常的な生活習慣や癖などによってすきっ歯になるケースとして、以下のようなものが挙げられます。
・舌の癖
不正咬合の原因となる悪習癖には様々なものがありますが、その中でも特にすきっ歯の原因となるケースが多いのが舌癖です。無意識のうちに舌で前歯の裏を押していたり、舌を上下の前歯の間に入れていると、前歯に圧がかかることで歯が外側に押し出され、歯と歯の間に隙間が空いてしまいます。
・下唇を噛む癖
この癖についても、舌癖と同様にすきっ歯の原因となりやすいものです。この動作でも上の前歯が外側に押し出されます。
・歯ぎしり、食いしばり
無意識な歯ぎしりや食いしばりは、思いがけない強い力を長時間歯にかけてしまうことになります。歯が摩耗したり歯ぐきにダメージが及ぶと、歯と歯の間に隙間ができやすくなります。
すきっ歯の治療方法
すきっ歯を改善するための方法としては、大きく分けて2つあります。1つは、歯のサイズを変えることで隙間を埋める方法です。代表的なものとして、被せ物(差し歯)やラミネートべニア、ダイレクトボンディングなどの方法が挙げられますが、すきっ歯の状態によってはこれらの方法は適さないこともあります。もう1つは、歯列矯正で歯並びや噛み合わせを整えて隙間を埋める方法です。ワイヤー矯正とマウスピース矯正どちらの方法を選択してもすきっ歯の改善は期待できます。どの矯正方法が適しているかは、矯正治療に精通している歯科医師とよく相談しましょう。
まとめ
今回は、すきっ歯の後天的要因についてご紹介しました。すきっ歯は見た目のコンプレックスにもなりやすいため、早めに矯正治療の専門医に相談するようにしましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。