今回は、歯並びや噛み合わせが悪いと姿勢に影響があるのかについてご紹介します。実は歯並びや噛み合わせが悪くなる「不正咬合」と「姿勢」は相互関係にあります。つまり、姿勢の悪さが歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすとともに、不正咬合があることで姿勢が悪くなっていくのです。この記事では後者について詳しくみていきます。
噛み合わせが悪くなる原因
歯並びや噛み合わせが悪くなる原因の約3割は遺伝などによる先天的なものといわれていますが、残りの約7割は生活習慣や癖などの後天的なものです。具体的には、次のようなものが挙げられます。
・食生活
特に現代人は柔らかいものを好んで食べる傾向にあります。硬い食べ物ばかり食べなければいけないということではありませんが、前歯で噛みちぎる、奥歯ですりつぶすなどの歯の機能を十分に使えないと、顎の骨の成長が不足して歯並びや噛み合わせが悪くなることがあります。
・習癖
指しゃぶりや舌の癖、口呼吸など、日常生活の中で無意識にしている癖も、歯並びや噛み合わせに影響します。これらの癖を長期間継続していると、唇や頬、舌のバランスが崩れてしまうからです。これらの癖を改善するためにはMFT(お口周りの筋肉の機能を改善する訓練)が必要になることもあります。
嚙み合わせがよくないと姿勢が悪くなるのはなぜ?
姿勢が悪くなる原因には様々なものがありますが、その一つに「噛み合わせの悪さ」が挙げられます。噛み合わせがよくないと下顎や首が前に出るような体勢になり、それが猫背に繋がります。さらに、猫背になると胸で浅く小刻みに呼吸をする胸式呼吸しかできなくなります。すると、その苦しさから口呼吸になり、顎を前に突き出して前かがみの姿勢になっていくという悪循環が生まれるのです。口呼吸については次回以降のブログでも詳しくご紹介します。
また、多くの方が「噛み癖」をもっていますが、これにより噛み合わせがずれたり顎まわりの筋肉のバランスが崩れることがあります。これにより頭の位置が前かがみになると、頭を支えている背骨や骨盤にまで影響を及ぼし、姿勢が悪くなることに繋がるのです。
まとめ
今回は、歯並びや噛み合わせが悪いと姿勢に影響があるのかについてご紹介しました。歯並びや噛み合わせと姿勢には相互関係があり、それぞれを良い状態に保つことが全身の健康を守るために大切です。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。