今回は、矯正治療が終わった後に後戻りが起こる原因についてご紹介します。長い年月をかけて歯列矯正の治療を行っても、その後の生活によっては再び歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。これを「後戻り」と呼びますが、なぜして後戻りは起こるのでしょうか。原因は大きく分けて3つあると言われています。
リテーナーの装着不足による後戻り
後戻りの原因としても最も多いのが、リテーナーの装着不足です。リテーナーとは「保定装置」とよばれるもので、矯正治療が終わったあとに歯が後戻りしないように一定期間使用します。通常、リテーナーは矯正治療にかかった期間と同じだけの期間装着する必要があると言われています。また、1日の装着時間も20時間以上が求められます。やっと矯正治療が終わったという解放感からリテーナーの装着がおろそかになってしまうと、後戻りが起こる原因となるのです。後戻りを防ぐためには矯正治療が終わった後もメンテナンスを継続することが大切です。
外からかかる力による後戻り
外からかかる力には、生活習慣が関係しています。特に頬杖や横向きになって寝る癖、歯ぎしりなどは、無意識のうちに顎や歯に大きな負担をかけてしまいます。これらの癖は歯が再び動く原因となり、その結果後戻りが起こるリスクが高くなります。
内からかかる力による後戻り
内からかかる力、つまりお口の中からかかる力には、舌の力や噛み合わせが関係しています。もともと舌を前に出す癖などが原因で歯並びや噛み合わせが悪くなっている場合、原因となっている癖が治っていなければ矯正治療が完了したあとも歯に力をかけてしまうことになります。また、矯正治療後の噛み合わせに慣れていない場合や噛む力が極端に弱い場合にも後戻りしやすいと言われています。
まとめ
今回は、矯正治療が終わった後に後戻りが起こる原因を3つご紹介しました。後戻りを防ぐためには保定期間が重要であることを理解し、リテーナーの装着期間はしっかり守りましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。