口腔内3Dスキャナーとは、歯並びをスティック状のカメラによって高速撮影し、3Dデータに変換するという装置です。当院で採用しているのは、アライン・テクノロジー社が発売する公式光学スキャナーとなっております。
口腔内3Dスキャナーでは、従来までのように印象材をお口の中に入れることなく歯型のデータをスキャニングすることが可能です。たった1秒間で6000枚もの高速撮影できるため、非常に精密な歯型の3Dデータ変換を行えます。
シリコンの印象材を使った今までにような印象の場合、お口の中から取り出す時にかかる力や輸送によって変形してしまったりなど、実際の歯型とエンジニアの手元に届いた歯型との間ににずれが起こってしまうというリスクがありました。
口腔内3Dスキャナーで読み取りを行った歯型データの場合、このようなリスクはなく、インビザライン（マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置・完成物薬機法対象外）のエンジニアにより精度の高いデータを届けることが可能です。

口腔内3Dスキャナーの大きなメリット、それが正確さと速さです。更に、従来までのシリコンを使った歯型とりに不快感を感じていたという患者様にとっては、快適に歯型とりを行えるということもメリットと言えます。

口腔内3Dスキャナーによって読み取った歯型データはインターネットを通し即座にラボに送信され、クリンチェック・シミュレーション作成が開始されます。このように、検査から治療開始までの時間を短縮することができるのです。
シリコンでの歯型とりの場合、取った歯型をアメリカもしくは南米にあるラボに輸送するための時間が必要となり、クリンチェック・シミュレーションの作成を始めるまでに時間がかかってしまっていました。口腔内3Dスキャナーではスキャン完了後はその場ですぐにデータ送信を行いますので、ほとんどタイムラグがありません。

口腔内3Dスキャナーを使わないインビザライン（マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置・完成物薬機法対象外）の矯正過去の数百万にも上る膨大な数の症例データから導き出された結果を当てはめて歯の動きのシミュレーションを行っているクリンチェック・シュミレーションでは、非常に正確に矯正治療での歯の動きを再現していますが、それでも僅かな差が出てきてしまいます。極めて優れたソフトウェアであるクリンチェック・ソフトウェアでも、完全に人間の身体をシミュレートするまでにはまだ至っていません。これまでは、矯正歯科医が目で見てこのようなシミュレーションと現実の間の僅かな差の判断を行っていました。